2010年11月8日月曜日

サフラン球根の芽



先日頂いたサフランの球根から芽が出てきました。
ということでそろそろ土の中に植えないとね。

以前、とってもきれいに咲いたサフランです。
http://j.mp/ava7kA

2010年11月7日日曜日

あんこう


月めくりのカレンダーもあと1枚。すっかりまたブログご無沙汰してしまいました。ブログを見てくださって単発クラスに来て下さった方々にお礼を述べることもなしにとんだ薄情者で、相すまなく存じます。
遅くなりましたが、3回の単発クラスに参加して下さった方々、本当ありがとうございました。魚貝のパエリャ、栗のパエリャ、楽しんでくださっていますか?



 

ちょっと調べたい事があって久しぶりにICCAT元事務局長、農学博士の三宅眞氏の「魚歳時記」という資料を読み直してみました。

三宅さんが国際公務員としてスペインに在住なさっていた時期に、当地の日本人新聞に連載なさってた魚にまつわるはなしをまとめたのがこの冊子、スペインに住んでいた私には魚バイブルでした。スペインの魚貝をどう扱い食べるかを中心に、魚貝の知識など大いに役立たせてもらいました。そのボロボロになった冊子を今手に取ると、もうなんとも愛おしい。



今日は「アンコウ」のページを読み返すことに。

スペイン人のアンコウ好きをよく口にする私です。だってスペインのアンコウの身の部分をおいしく食べるあの幸せを知ってもらいたいんですもの。。。ふつうに近所のお魚屋さんやスーパーで買うのって身が少ない!白いぷりっとした身をアーモンドソースやトマトソースなんかで煮込むとこの季節たまらないです。残りのスープでおじやにするのがまたいい。パエリャとの好相性はもちろんです。またグリルにしてオリーブオイルとワインビネガーでさっぱりと食べることも。そうなんです。スペインではアンコウはとても身近な魚なんですよ。



ところで三宅さんのおはなしにこんなものが、

「(アンコウの)胃の内容物を調べていたら海鳥が入っていたという報告が時たま見られる」生物調査で、胃内容物調査というのがあって海全体の生態系、さらにその生物が食物環のどこに位置するかを知るのにそれって大切な調査なんだそうです。しかし、アンコウ・・あの大きな口は半端ないですよね。「胃の中にありとあらゆる底棲の生物が発見される」って、苦笑。

スペインでは「Rapeラペ」と呼ばれ、和名は「キアンコウ」。日本のアンコウとほとんど同じ種類だそう。バスクからガリシア地方、北の地域で獲れるのですが、胆はきれいにとった姿で売られています。(たまに売られていることもありますが)

さて・・・・胆はどこへ・・・

http://j.mp/dgTbyE
日本ラベル、スペインラベル、どちらが好きですか?



2010年9月6日月曜日

オリーブオイルトルタ



スペインで買ってきた”オリーブオイルトルタ”を大切にとっておき、もう我慢できず・・と同時に賞味期限が切れることに気づいたのが2ヶ月ほど前。その時に意を決して封を開け、たちまちのうちに完食したのでした。

ところが、
え?日本でも手に入るの??それも私が買ってきたものと同じイネス・ロサレスのトルタをみつけました。これで娘に送ってもらおうかなどと思うこともなく、いつでも食べられます!

というのも、これ本当においしい。
朝、紅茶と一緒に食べるのも好きですが、おやつにうれしい。
そのうえ、このWiNE MARKET PARTYでは「オリジナル」「セビリアオレンジ」「セサミ&シーソルト」「ローズマリー&タイ」と4種類も!!
こちらが
オンラインショッピング。

そういえば、以前御紹介したイビサのお塩も、日本で手に入るのですね。
新宿伊勢丹の地下にて2000円?くらいで売っておりました!

2010年8月18日水曜日

婦人之友

この3日間の暑さはとんでもないですね。
夏が好きなんですが、実は初夏が好きなのかしら、なんて思わずにはいられません。

なのにもう秋のレシピのご紹介です。
「婦人之友」9月号にて「初秋の食卓」で7つのレシピを載せて頂いています。
「かぼちゃとひよこ豆のコロッケ」や「みょうが炒飯」など「え?スペイン料理ではないんですか?」と聞かれてしまうんですが、スペイン料理以外のお仕事もさせて頂いてます!





2010年8月15日日曜日

スペインチーズのすすめ

 また随分と書かずじまいでした。
書き始めると、調子よく書き続けるのに、少しでも空いてしまうと書けなくなってしまいます。
それもこんなに空いてしまうと何を書いていいのかキーを押す指もおぼつかなくなるのでした。
平気で日々の生活を記していたのに、それさえにも疑問がふつふつとわき、立ち止まってしまうという有様です。


ということで、また新たな気持ちで!ふだんの生活を記すのもそこはかとなく・・恥じらい感じますので(今更ですよね・・)、ちょっとスペインチーズのことを。

先日、仕事でスペインのチーズを食べ比べる機会がありました。
フェルミエや神楽坂のアルパージュでは、ますますスペインチーズが充実していますし、ネットショップなどでいっそう身近なものになったのを久々に実感しました。
お値段はまだまだ高いとも感じます。まずは少量ずつ試してみるのはどうでしょう。


スペインのチーズの特徴は羊乳が多いこと。それと山羊乳などでも作られていることです。日本人の私たちにはミルキーな牛乳で作ったチーズが馴染みやすいかもしれません。ところが私はそのミルキーなかたまりのチーズが苦手でした。ところが、スペインに住むようになり羊のチーズが大好きになり、ミルキーなチーズも克服。ということでチーズ嫌いな方にもいいと思うんです。
スペインには100種類以上ものチーズがありますが、その中のいくつかは原産地呼称保護を受け、伝統的な作り方を守り続けているものがあります。まずはその中から入門編なるものをごく簡単に記します。スペインチーズ初挑戦の方におすすめです。
画像がなく、これがまたブログをアップする気喪失の一番の要因なんです・・それで「El Pais」紙からの「スペインの代表チーズ」切りぬきで、お許しを。


羊乳
マンチェゴ ⑧ Manchego
スペインでとても愛されているチーズです。
ドン・キホーテで名高いスペイン中央部ラ・マンチャ地方が原産地。
強いコクと羊乳の独特な香りとかみしめると広がる甘さが魅力です。セミ・ハードから長熟成ハードタイプまであります。スペインの赤ワインのベストなお供はこのマンチェゴ、生ハム、オリーブ。


牛乳
テティージャ ⑭ Tetilla
スペイン東部ガリシアが原産地。ガリシアからピレネー山脈までの「緑のスペイン」と呼ばれる北の地域は牛乳のチーズが中心です。
テティージャとはおっぱいという意味。形はまさにおっぱい。ネーミングはまんまです。別名「修道女のおっぱい」。これのほうがさらにいやらしい。とはいうものの、味はしっとりとしてミルキー。親しみやすい味です。加熱するとしっとりと溶けるのでお料理などにも使ってもおいしい。


山羊乳
ムルシア・アル・ビノ ⑨ Murcia al vino
羊や牛と違ってどんな環境にも強い山羊は一定の地方で昔から重宝されていました。地中海地方、アンダルシア地方などがそうです。長い名前ですが「ムルシアのワイン風味チーズ」。その名の通り、赤ワインで洗ったウォッシュタイプのチーズです。中は美しい白い色。外はまた美しいワインレッド。セミ・ハード~ハードタイプで味はクセのないすっきりとした味にほんのりとワインが香ります。食べやすいです。


ブルーチーズ
バルデオン ⑮ Valdeón
レオン県の深い谷で作られる上質の牛乳から作り上げるブルーチーズ。しっとりとし、香り豊か。ミルキー加減と青カビの塩味のバランスが良く、コクのある上品なブルーチーズです。

チーズ、特にマンチェゴやブルーチーズをメンブリージョ(マルメロかりん:これについては追って記します)に合わせて食べるのがスペイン風。メンブリージョ、なんとフェルミエで購入可能です。ちょっと高いけれど甘くて少量ずつ食べるので損はない金額だと思います。

バルデオンと合わせてみました。こんな風に小さなピンチョスにすると食べやすく、赤ワインに好相性。クセになります。もちろんお食後にも。スペインでは子供たちも大好きなおやつでもあります(その場合はブルーチーズではなくマンチェゴだったりします)。



次回は中級編です。

2010年7月9日金曜日

Twitpic

 暑い毎日ですね。
今年の夏は例年になく暑いそうですね。

1ヶ月ほど前からTwitterに画像がポストできるTwitpicをはじめました。
良かったらのぞいてみてください。
日々のことを画像と共につぶやいたりしています。

こちらです→
http://twitpic.com/photos/kuu_maru





2010年7月4日日曜日

夏のひよこ豆のサラダ

暑いですね。。

こんな日は、2年前マドリッドの郊外の家を整理しに行った時に
出会った「ひよこ豆のサラダ」が食べたくなります。

マドリッドから車で1時間半ほどの小さな村Mangironは、夏になると人が増えとても賑やかになります。家の整理はものすごく大変な作業でまる1日働きづめ。お昼ごはんは近くのバルなんかに行っていました。

そんなお昼ごはんの中でも、小さな小さな定食屋さんで食べた「ひよこ豆のサラダ」がとっても美味しかったんです。爽やかで疲れていた身体が生き返ったようでした。

夏の時期だけおばあちゃんが腕をふるって作るそういう店は期待していないだけに「おお~っ」っていう料理に出会うことがあります。うれしいですよね。

それから私はこんな暑い日によく作るようになりました。



作り方はとっても簡単。ただし、豆の煮具合、
オリーブオイルの味、ワインビネガーとのバランスなど
シンプルな料理だからこそ好みの味にととのえたいものです。

トマト、ピーマン、玉ねぎは粗みじんに切ります。
煮たひよこ豆と野菜を混ぜて、EXオリーブオイルをよく混ぜ、
白ワインビネガーと塩を加えさらに混ぜます。
これを冷蔵庫で冷やします。

辛くならない程度に少量のすったニンニクを入れても。

ひよこ豆は自分で煮た方が断然おいしいのですが、
暑い夏は少しでも火を避けたいですよね。そんな時は市販の缶詰などもありだと思います。
ドライパックのものはかなりドライなので、作った後必ず味をなじませた方がいいですね。
イタリアン産のものは塩味がついているので気をつけて下さい。

2010年6月20日日曜日

イビサ島の塩

 もともとはヒッピー(死語?)の聖地とも呼ばれていたイビサ島。スペイン東部の地中海に浮かぶこの島は今でも若者たちが集まるパラダイス・アイランドとして人気です。

そのイビサでとれたお塩。水色の陶器の入れ物があんまり可愛かったので、Corte Inglesのグルメ売り場で購入したお塩。なかなかほんのりとした甘味、ミネラルを豊富に含んでいる味がします。

 
白いスプーンがついているのがうれしい。

イビサ島の塩の歴史は古く2000年以上に及ぶそうです。長い間地元の人達だけで消費していたものも今ではこんなに可愛らしい器に入っておいしいもののおすそわけ。いまだに昔のまま塩の結晶を手で収集しているのだそう。地中海でももっともきれいといわれているイビサの海水、太陽、そして風が優れた品質を生み出すのですね。おいしいはずです。

2010年6月19日土曜日

可愛いお菓子たち(缶入り)

 いよいよ梅雨らしくじめじめ~っとした毎日ですね。この梅雨の時期、くせっ毛の私は悲惨です。どんなに頑張っても少し時間が立てばもわっと広がり毛先は勝手し放題いろんな方向に飛びはねる・・嫌ですねぇ。

��、3月のスペイン滞在時に買ってきたもので、未だ開けずにいるものがいくつかあります。これもそのひとつ。すごく素敵な缶だと思いませんか。バルセロナの
CAELUMで見た時にまさに一目惚れで買ったお菓子です。



開けてみました!



中にはマンテカードが裸ん坊で入っていました!通常マンテカード(Mantecado)はポルボロンと同様薄い紙にひとつずつ包まれているものです。缶の中にそのまま入っているなんて思いもよりませんでした。・・・とよく名前を見ると マンテカーダ(Mantecada)!こちらは女性名詞ではないですか!

どうも材料はアーモンド、焦がした小麦粉、ラードなどでマンテカードとほぼ同じ。味もほとんど同じですが、ナバラ地方にあるHacienda Salinasというお店の大変古いお菓子のようです。1870年に作られたお菓子をいまだ昔の作り方で再現しているそう。ということはおそらくこの缶に入り昔から売られていたのでしょうね。どうりでレトロなデザイン。



こちらは、フランスバスク、サン・ジャック・ドゥ・リュズの
Mason Adamの元祖マカロン。
このお菓子の缶も可愛らしい。中には昔のままのレシピで作っているというマカロンが入っています。ルイ14世の結婚式の時に献上されたというもの。アーモンドの甘さが口の中で広がる素朴な味。今のマカロンとは全く別物です。

お菓子を食べた後にも残る缶。持って帰ってくるのにかさばりますが、買って来て良かったぁと思うお土産のひとつです。

2010年6月7日月曜日

今日のおかずに

 すっかり夏の陽気ですね。寒さが苦手で今まで動きが鈍かったのですが、最近は活動的になっている今日この頃です。


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ミセス7月号(文化出版局)のクッキング・カードで初夏らしいレシピを紹介させて頂いてます!和風コールドスープからマジョルカのナスの詰めものまできっとこれからの季節のおかずのヒントになることと思います!ぜひご覧ください。

2010年5月22日土曜日

カタルニア風鶏肉のペピトリア

昨日、今日と夏日でしたね。3年くらい前に母譲りの日傘をなくしました。。それからずっとそれに相当するような傘をと探していたのですが、毎年気に入ったものが見つからず何となく日傘なしで2回夏を越しました。このひどいシミでいい度胸だわ、私。今日やっと買いました!洋風のを探していたのに、結果“遊 中川”の麻の少し和風っぽいものをゲットしました。これから大いに活躍してくれそうです♪

さて、ちょっと変わったレシピを。
“鶏肉のペピトリア”というスペイン中心部から広がった家庭料理があります。スタンダードな鶏肉のペピトリアは鶏肉を白ワイン、アーモンドとゆで卵を使ったソースで煮込みます。(私の本“スペインから届いたほっとやさしいレシピ”のレシピが出ています!ぜひご覧ください!)

今日はカタルニア風のペピトリアです。
他の地方と比べ、個性的な料理が多いカタルニアの料理。これについては何度かお話しましたが、シチューにチョコレートを入れたり、山と海のものを合わせたり。。この料理もしかり。スタンダードなペピトリアとは一味違ったとってもエキゾチックな味がします。




カタルニア風鶏肉のペピトリア
Gallina en pepitoria a la catalana

材料(4人分)
鶏もも肉 2ベーコン(ブロック) 100ニンニク 2バゲット(2cm幅)3切れアーモンド(あればマルコナ種を) 10粒チキンブイヨンキューブ 1個白ワイン 1カップパプリカパウダー 大さじ1シナモンパウダー 大さじ1/2小麦粉 大さじ1オリーブオイル 大さじ2
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作り方
①ベーコンは1cm角に切る。ニンニクは皮をむく。
②鍋にオリーブオイルを入れ温め、塩、こしょうをふった鶏肉を皮から強火で焼く。裏返して、ふたをして蒸し焼きにする。取り出す。③②の油で①とバゲット、アーモンドを弱火で焼く。バゲットとニンニク、アーモンドを取り出し、フードプロセッサーまたはすり鉢に入れすりこ木ですりつぶす。小麦粉を加えよく混ぜ合わせる。パプリカとシナモンをふり、さっと炒める。④白ワインを加え、鶏肉を戻す。水1と1/2カップ(かぶるくらいの水)とブイヨンキューブを加え、中火で蓋をして10分ほど煮る。⑥④に⑤を加え、さらに5分ほど煮込む。

��マルコナ種のアーモンド:スペインではこの種類のアーモンドが主です。丸い形をした甘味のある美味しく、日本ではお菓子に使うことが多く、製菓材料店などで購入できます。このアーモンドを使うといっそうスペインらしい味になります。私はホールの場合(パウダーもあります)渋谷のfoodshow内成城石井で購入しています。


2010年5月20日木曜日

海老とニンニクの茎のスクランブルエッグ

 じめじめとした雨ですね。でも明日は夏日となるそう。ご近所の新緑が青々と美しいこの頃。今日の雨を受けた緑たち、明日はますますきれいなことでしょうね。

久々のレシピです。

ニンニクの芽を使った卵料理“Revuelto de ajetes y gambas"。一見、オリエンタル?と思うようなレシピですが、ポピュラーなスペイン料理なんですよ。スペイン料理にニンニクは欠かせない食材です。それ故かニンニクの芽(ajete)も食され親しまれているんです。

カリッと焼いたバゲットの上にのせてカナッペにしたり、三角に切ったトーストをフライパンで焼いて添えても。もちろんご飯ともよく合います。ベーコンなどでコクを出したり、チーズを加えても美味しいですね。




ニンニクの芽と海老のスクランブルエッグ
 
Revuelto de ajetes y gambas
材料(4人分)海老 8ニンニクの茎 3卵  4オリーブオイル 大さじ2塩、こしょう 各適宜
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作り方
①ニンニクの芽は2cmくらいの長さに切る。
②卵は潮、こしょうをふり溶いておく。
②フライパンを温めオリーブオイルを入れて①を炒める。海老を加えてさらに炒める。
③海老の中まで火が通ったら、溶き卵を入れて全体を混ぜ合わせながらスクランブルにする。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

2010年5月11日火曜日

ローストチキン

スペインではローストチキンをよく食べます。「ローストチキンってクリスマス料理?」なんて印象がありますが、季節を問いません。週末にだけ開く〝ローストチキン屋さん”があったり、鶏肉屋さんが焼いていたり、市場にあったり。もちろん家庭でも作ります。

鶏肉自体が美味しい国なので、ローストにすると美味しさが引き立ちます。さらにオーブンでクルクル回しながら焼くのが、また美味しさの秘訣なんですね。スペインに住んでいた頃は家のオーブンにも回せる機能がありましたっけ。今ほしいな。
なぜかスペインでもこういう料理は男子が好んで作ったりもします。昔は我家もそうでしたww そういえば、こぼれ落ちた油は一度冷蔵庫で固めて脂の部分は取り除く、なんていうポイントは若い頃、スペイン人の男友達に教わりました。

 〝Sidra”は りんご酒のこと。
                             お店の窓の上にはこんな看板が。

マドリッド滞在中は赤ちゃんが生まれてから外に出るのもままならなくなったけれど、私の帰国寸前に外食に。ローストチキンが人気の“Casa Mingo”にみんなで出掛けました。住んでいた頃はよく行ったものです。今回は10年ぶりくらい。店の雰囲気は変わらずいいけれど、ちょっと味が変わっちゃったかなぁ。




このお店はアストゥリアス料理(カンタブリア海に面した北の地方)のお店。アストゥリアス地方と言えば“シドラ”リンゴ酒が名高く、お店の頭上にはぎっしりとシドラが並んでます。
さて何と言ってもここではローストチキンですが、その前に “Chorizo a la sidra(チョリソのシドラ煮)”を頂きます。これが美味しい!そしてサラダをたのめばもうお腹いっぱい。他にもアストゥリアスの豆料理“Fabada”などもあって食べたいのは山々なのですが。

私とラウルで”Tarta a la sidra" シードル風味のムースケーキを。。とシドラではじめて、シドラでしめる。これアストゥリアス風!

Casa Mingo

2010年5月10日月曜日

ラギオールのカジュアルナイフ

画像が真っ黒になってしまったのには冷や汗でした。週末も明けレンタルサーバーさんが直して下さり、この通り再開です。。ふぅ~~

さて、どこの町でも地元の人が利用しているキッチンツールのお店や金物屋さんに入るとおもしろいですね。毎日の生活を垣間見たような気分。今回、フランスバスクのサン・ジャック・ドゥ・リュズでそんなお店で可愛いナイフをみつけました。



フランスの小さな村ラギオールで作られた刃物が名高いらしい。勉強不足で知らなかったのですが、一緒に行ったフランス通のマリちゃん曰く、特にソムリエナイフと言ったらラギオール産のブランドはソムリエさん必需品だそう。

私とマリちゃんはラギオールのブランド、Claude Dororme(クロウド・ドンゾルム)の可愛いナイフに釘付け。ずらっときれいな色がラインナップされているカジュアルなもの。肉用やチーズ用やらがあって刃のラインがそれぞれ違う。

マリちゃんはピンクやライトグリーンなど若々しい色をチョイス!私はこの大好きな色。それにこの色にはラギオールのシンボル”ラギオール・Bee"蜂つき(蝉じゃないですよぉ!)!ちなみにこのメーカーは他のナイフには蜂以外のものがついていました。



あ~でも1本だけ。。私って。。もっと買えば良かった。いつも旅の後にこんな嘆きやぼやきが続発。まっ、これが次への旅の原動力にもなるかぁ。。(?)

2010年5月4日火曜日

”はなのすきなうし”

「はなのすきなうし」(”岩波の子供の本”出版)というスペインが舞台の童話があります。

こちらは日本版とは少し違う表紙の洋書。

娘たちが小さな頃に、読んであげながらこちらまで胸がいっぱいになるような印象深い絵本でした。

お話は...花が大好きなおっとりとした牛のフェルジナンドがひょんなことから闘牛として闘牛場に連れて行かれてしまいます。でも使い物にならないフェルジナンド。だって見物客の婦人たちが髪につけている花の香りのほうが気になってしまうんですから。それに性格はもうほんとおっとり。。。最後には花の中でゆっくりと生活していくフェルジナンド。

もう先月になっちゃいましたが、機内で観た映画の中にこの絵本が出てきたんです。




サンドラ・ブロックがアカデミー賞主演女優賞をとったことでも話題になった映画”しあわせの隠れ場所”。偽善的な映画と勝手に決め込み興味度が薄かったんですが。これ実話だったんですね。観終わってエンドロールにご本人達の写真が次々と登場します。いやぁ。。結果がそうなるには信頼やら愛情やらがあったのでしょうね。そう感じたとたん自分の思い込みが安っぽく思え。。いかん。つまらん思い込みに反省。なんでも見てから判断!

途中子供たちに”はなのすきなうし”を読んであげるシーンがあります。誰もが主人公の男の子とフェルジナンドを重ねたことと思います。そしてこの絵本、「しあわせって?」がテーマ。大人にとっても啓発本でもあります。それにイラストのシュールなタッチがまたいい。スペインらしさがいっぱいの大人にも楽しめる絵本です。



ところで、アカデミー賞受賞とは裏腹に夫の浮気発覚で気の毒だったサンドラ・ブロック。今アメリカのタブロイド誌で彼女の離婚問題が一番の話題になっている様子。離婚と同時にアフリカ系アメリカ人の男の子の養子縁組が決まったことも発表!はじめて赤ちゃんに会った時、ルイ・アームストロングの”What A Wondarful World"が頭の中で流れたんですって。それで名前はルイ。今3ヶ月だというとっても可愛い赤ちゃん!
映画と重ねて見てしまう話題ですが、養子縁組は映画が制作されたずっと前から話が進んでいたらしい。頑張れサンドラ・ブロック!




2010年5月3日月曜日

スペインリネン、刺繍。。

リネン、レース、刺繍。やっぱりヨーロッパには素敵なものがあります。意外と知られていないのですが、実はレースの発祥の地がスペインだと言われていることなんです。中世の頃から貴族のものとして多く作られ、18世紀には黒い絹のレースが流行ったそうです。ゴヤなどのスペイン絵画の中に貴婦人が頭にレースをかけているものがありますよね。

それから、スペイン刺繍も歴史が古く、いくつかの地方に名高い刺繍があります。花などのモチーフが美しいマジョルカ刺繍、幾何学模様のようなバスク刺繍など、など。下の画像は私が使っているセゴビア刺繍のクロスです。



けっこうお値段が高い代物なので、気軽にお土産にというわけにはいきませんが、手頃なライナーなど、お気に入りが1枚あるとうれしですね。ということで前回の「お土産」の続きです。でももう誰かにではなくて、自分のお土産です!



今回は何度ともなく名前を出しちゃってるZARA HOME。スペインの代表的な刺繍やレースと言うわけにはいきませんが、ヨーロッパらしいリネン類が揃い、私もいくつかゲットしてきました。


上はサシェ。中央もサシェで麻地には可愛い刺繍がしてあります。敷いてある麻のランチョンマットも可愛いんです!

 
オーガンジーのライナー

 
旅行に便利な麻のランジェリーケース(ひとつはルームシューズケースに)

もう帰って来て1ヶ月も経っちゃったんですが、未だ2、3月の延長ブログですね。。早いなぁ。もう5月かぁ。。

2010年4月29日木曜日

スペインのお土産はこれ!!

旅行の備忘録をもたもた綴っていたら、まだスペインに居るのでは!と思ってる方もいらして。。紛らわしくて申し訳ありません!帰ってきてます!

ゴールデンウィークですね。どこかに出掛けられますか?
私は友人と遊ぶ以外の日は溜め込んでしまった仕事を少しずつ片付けて行こうかなぁと思っています。

ところで、旅行の時のお土産って楽しいのだけど、けっこう迷いますよね。持って帰る重量も決まっていることだし。
スペインに行かれる方にはこんなお土産がお薦めです。



市場やお菓子屋さんのバラ売りで購入したPolvorónやMantecadoやRoscosなどを何種類か可愛い袋に入れて差し上げます。色々な味を楽しんで頂けますね。
私は麻の袋に入れて。バスクのさくらんぼのジャムも一緒に。この麻の袋はAlambiqueでみつけたにんにくや野菜などを入れるもの。質感が可愛いんです。画像よりももう少しアイボリー色。縄の紐も素敵です。



大きめの木のスプーン。前回もう差し上げた方には今回はフォークを。申し訳ないくらい安く、そのうえ軽い。私も長年パエリャをよそう時に愛用しています。デパートやキッチン用品が売っているお店にあります。敷いてあるのはZARA HOMEのキッチンクロス。こんな風にセットでお土産にしても喜ばれそうですね。



私自身、集めている缶入りパプリカパウダーです(→こちら前の記事です)。スペイン料理に一番使うスパイスと言ったらこれです。それもあってメーカーによって多種多様な缶があるんですよ。色々なお店で探して、素敵なものに出会うとうれし~~♪パプリカパウダーはスペイン語で"Pimentón"それも”Dulce"が日本でいう辛くないもの。スペインでもDulceが主流。原産地呼称"Vera"の印が入っていたらさらに美味しい証拠。燻煙で乾燥させるという手法を使った香ばしさが美味なパプリカパウダー。お土産にも最適です。



バルセロナ”Cudiè”のアーモンドチョコレート。美味しいですよ~♪
マドリッドのデパート、コルテ・イングレスのグルメコーナーにサイズ違いでいくつか置いてあります。これは250g。けっこう入っていて満足な量だと思います。



イベリコ豚のチョリソー。これそんなに高くないのですが、美味しい!ただし重いので、持って帰る時はあの方にと意を決して。。このままワインのお供に、焼いたり、煮込みなどに入れたり、オムレツに入れたり。
スペインのチョリソーは辛くないんですよ。赤い色はパプリカパウダーがたっぷり入っているから。日本のチョリソーはメキシコからアメリカ経由で入って来たから辛いんです。チョリソー=辛いという印象。。ちょっと残念です。



可愛い小さなお鍋たち。あ、パエリャパンに見えちゃうかな~?
少し深さがあるお鍋なんですよ。ミニミニサイズなうえ、軽いんです。クッキングツール専門のお店などで売っています。このまま直火でしっかりお料理できます。チープな感じだけど、2つか3つ揃うと可愛い。

スペインに行かれる方の参考になれば良いのですが、間に合うかな? ¡Buen viaje!

2010年4月24日土曜日

バルセロナの窓

毎日寒いですね。寒がりの私にとってはなんとも長い冬。いや春なんですが、冬の延長ですよねこの寒さは。マドリッドでも雨続きだったので、雨空はほんとうらめしい。ま、花粉症がほとんどなかった事を考えればこう文句ばかりも言ってられないかぁ。。

ちょっと自己満足過ぎて、つまらないかなぁ~こんな画像。。
今回の旅行中にすっかりハマってしまった窓です。





これはグラシア通りにあるガウディ作カサ・バトリョの隣にあるカサ・アマトリェールの窓。代表的なモデルニスモ(アールヌーヴォー)の建物のひとつです。プッチ・イ・カダファルクの作品。天使が家紋を支えています。



バルセロナにはモデルニスモの建築物だけのツアーさえあるそう。
建築物に疎いので肝心の価値ある窓を見過ごしちゃってるかも。

上の画像もごく普通のアパートだと思います。全く素人感想しか言えませんが、いかにも室内の天井が高そうな長い窓に美しいバルコニーが素敵です。ヨーロッパの街並みに感心するのは街が景観の統一感を重視して構成されていること。きっと「色、高さを統一する」「洗濯物を干さない」などのことだと思うのです。

上ばっかり見上げてるわけじゃありません!ほら!バルセロナは歩道のアスファルトもおしゃれ~!だってガウディのデザインですから。



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2010年4月20日火曜日

最後の日の午後



バルセロナでこの赤い自転車に乗ってる人が結構いるなぁ、と思ったら、公共のレンタル・サイクルでした。年間パスが必要だから市民向けではあるものの、観光客も活用できるそうです。マドリッドでは自転車乗ってる人めったに見ません。残念だな。。自転車で駆け抜ける人達、それだけで爽やかで、街に活気の図。それにエコだもの。



時間ギリギリまでゴシック地区をブラブラ。
アンティーク通りのウィンドウ。
この細々したもの一つずつ見るの楽しい!
スペインらしい豪勢な刺繍のショール。。。綺麗。



ハーブは昔、薬でした。薬屋さんの入口です。



どうしても目に入ってしまうお菓子屋さんのお菓子たち。



スペインだねぇ~♪ Ole!!
フラメンコとは関係ないけれど、色とりどりのフラットシューズ。

 

おしゃれなカフェテリア"Farga"のタパス。

 

バルセロナは短い滞在だったけれど、楽しかったな。またまた後ろ髪ひかれながらマドリッドへ。

帰りは格安航空会社Vuelingに初めて乗りました。親会社はイベリアらしいのですが、バルセロナを拠点として大人気。それもそのはず、スペインの新幹線Aveと比べたら、全然Vuelingの方が安いんですもの。でもあくまで手荷物オンリー(10kgまで)の料金です。預ける荷物があると別に10ユーロかかります。それ、あくまでもチケット予約時に申告した場合なんですよ。それをわすれたらなんと空港で倍料金20ユーロの支払いにアップ!!!

この夜は娘が鶏肉とじゃがいものオーブン焼きをたっぷり作って待っていてくれました。ふふふ。
久々に会ったリトルブッダは顔の腫れや白眼の充血がすっかりとれてすっかり元気な赤ちゃんに。この夜からまたわんこやにゃんこ達と寝る毎日が始まりました。

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