2010年5月22日土曜日

カタルニア風鶏肉のペピトリア

昨日、今日と夏日でしたね。3年くらい前に母譲りの日傘をなくしました。。それからずっとそれに相当するような傘をと探していたのですが、毎年気に入ったものが見つからず何となく日傘なしで2回夏を越しました。このひどいシミでいい度胸だわ、私。今日やっと買いました!洋風のを探していたのに、結果“遊 中川”の麻の少し和風っぽいものをゲットしました。これから大いに活躍してくれそうです♪

さて、ちょっと変わったレシピを。
“鶏肉のペピトリア”というスペイン中心部から広がった家庭料理があります。スタンダードな鶏肉のペピトリアは鶏肉を白ワイン、アーモンドとゆで卵を使ったソースで煮込みます。(私の本“スペインから届いたほっとやさしいレシピ”のレシピが出ています!ぜひご覧ください!)

今日はカタルニア風のペピトリアです。
他の地方と比べ、個性的な料理が多いカタルニアの料理。これについては何度かお話しましたが、シチューにチョコレートを入れたり、山と海のものを合わせたり。。この料理もしかり。スタンダードなペピトリアとは一味違ったとってもエキゾチックな味がします。




カタルニア風鶏肉のペピトリア
Gallina en pepitoria a la catalana

材料(4人分)
鶏もも肉 2ベーコン(ブロック) 100ニンニク 2バゲット(2cm幅)3切れアーモンド(あればマルコナ種を) 10粒チキンブイヨンキューブ 1個白ワイン 1カップパプリカパウダー 大さじ1シナモンパウダー 大さじ1/2小麦粉 大さじ1オリーブオイル 大さじ2
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作り方
①ベーコンは1cm角に切る。ニンニクは皮をむく。
②鍋にオリーブオイルを入れ温め、塩、こしょうをふった鶏肉を皮から強火で焼く。裏返して、ふたをして蒸し焼きにする。取り出す。③②の油で①とバゲット、アーモンドを弱火で焼く。バゲットとニンニク、アーモンドを取り出し、フードプロセッサーまたはすり鉢に入れすりこ木ですりつぶす。小麦粉を加えよく混ぜ合わせる。パプリカとシナモンをふり、さっと炒める。④白ワインを加え、鶏肉を戻す。水1と1/2カップ(かぶるくらいの水)とブイヨンキューブを加え、中火で蓋をして10分ほど煮る。⑥④に⑤を加え、さらに5分ほど煮込む。

��マルコナ種のアーモンド:スペインではこの種類のアーモンドが主です。丸い形をした甘味のある美味しく、日本ではお菓子に使うことが多く、製菓材料店などで購入できます。このアーモンドを使うといっそうスペインらしい味になります。私はホールの場合(パウダーもあります)渋谷のfoodshow内成城石井で購入しています。


2010年5月20日木曜日

海老とニンニクの茎のスクランブルエッグ

 じめじめとした雨ですね。でも明日は夏日となるそう。ご近所の新緑が青々と美しいこの頃。今日の雨を受けた緑たち、明日はますますきれいなことでしょうね。

久々のレシピです。

ニンニクの芽を使った卵料理“Revuelto de ajetes y gambas"。一見、オリエンタル?と思うようなレシピですが、ポピュラーなスペイン料理なんですよ。スペイン料理にニンニクは欠かせない食材です。それ故かニンニクの芽(ajete)も食され親しまれているんです。

カリッと焼いたバゲットの上にのせてカナッペにしたり、三角に切ったトーストをフライパンで焼いて添えても。もちろんご飯ともよく合います。ベーコンなどでコクを出したり、チーズを加えても美味しいですね。




ニンニクの芽と海老のスクランブルエッグ
 
Revuelto de ajetes y gambas
材料(4人分)海老 8ニンニクの茎 3卵  4オリーブオイル 大さじ2塩、こしょう 各適宜
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作り方
①ニンニクの芽は2cmくらいの長さに切る。
②卵は潮、こしょうをふり溶いておく。
②フライパンを温めオリーブオイルを入れて①を炒める。海老を加えてさらに炒める。
③海老の中まで火が通ったら、溶き卵を入れて全体を混ぜ合わせながらスクランブルにする。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

2010年5月11日火曜日

ローストチキン

スペインではローストチキンをよく食べます。「ローストチキンってクリスマス料理?」なんて印象がありますが、季節を問いません。週末にだけ開く〝ローストチキン屋さん”があったり、鶏肉屋さんが焼いていたり、市場にあったり。もちろん家庭でも作ります。

鶏肉自体が美味しい国なので、ローストにすると美味しさが引き立ちます。さらにオーブンでクルクル回しながら焼くのが、また美味しさの秘訣なんですね。スペインに住んでいた頃は家のオーブンにも回せる機能がありましたっけ。今ほしいな。
なぜかスペインでもこういう料理は男子が好んで作ったりもします。昔は我家もそうでしたww そういえば、こぼれ落ちた油は一度冷蔵庫で固めて脂の部分は取り除く、なんていうポイントは若い頃、スペイン人の男友達に教わりました。

 〝Sidra”は りんご酒のこと。
                             お店の窓の上にはこんな看板が。

マドリッド滞在中は赤ちゃんが生まれてから外に出るのもままならなくなったけれど、私の帰国寸前に外食に。ローストチキンが人気の“Casa Mingo”にみんなで出掛けました。住んでいた頃はよく行ったものです。今回は10年ぶりくらい。店の雰囲気は変わらずいいけれど、ちょっと味が変わっちゃったかなぁ。




このお店はアストゥリアス料理(カンタブリア海に面した北の地方)のお店。アストゥリアス地方と言えば“シドラ”リンゴ酒が名高く、お店の頭上にはぎっしりとシドラが並んでます。
さて何と言ってもここではローストチキンですが、その前に “Chorizo a la sidra(チョリソのシドラ煮)”を頂きます。これが美味しい!そしてサラダをたのめばもうお腹いっぱい。他にもアストゥリアスの豆料理“Fabada”などもあって食べたいのは山々なのですが。

私とラウルで”Tarta a la sidra" シードル風味のムースケーキを。。とシドラではじめて、シドラでしめる。これアストゥリアス風!

Casa Mingo

2010年5月10日月曜日

ラギオールのカジュアルナイフ

画像が真っ黒になってしまったのには冷や汗でした。週末も明けレンタルサーバーさんが直して下さり、この通り再開です。。ふぅ~~

さて、どこの町でも地元の人が利用しているキッチンツールのお店や金物屋さんに入るとおもしろいですね。毎日の生活を垣間見たような気分。今回、フランスバスクのサン・ジャック・ドゥ・リュズでそんなお店で可愛いナイフをみつけました。



フランスの小さな村ラギオールで作られた刃物が名高いらしい。勉強不足で知らなかったのですが、一緒に行ったフランス通のマリちゃん曰く、特にソムリエナイフと言ったらラギオール産のブランドはソムリエさん必需品だそう。

私とマリちゃんはラギオールのブランド、Claude Dororme(クロウド・ドンゾルム)の可愛いナイフに釘付け。ずらっときれいな色がラインナップされているカジュアルなもの。肉用やチーズ用やらがあって刃のラインがそれぞれ違う。

マリちゃんはピンクやライトグリーンなど若々しい色をチョイス!私はこの大好きな色。それにこの色にはラギオールのシンボル”ラギオール・Bee"蜂つき(蝉じゃないですよぉ!)!ちなみにこのメーカーは他のナイフには蜂以外のものがついていました。



あ~でも1本だけ。。私って。。もっと買えば良かった。いつも旅の後にこんな嘆きやぼやきが続発。まっ、これが次への旅の原動力にもなるかぁ。。(?)

2010年5月4日火曜日

”はなのすきなうし”

「はなのすきなうし」(”岩波の子供の本”出版)というスペインが舞台の童話があります。

こちらは日本版とは少し違う表紙の洋書。

娘たちが小さな頃に、読んであげながらこちらまで胸がいっぱいになるような印象深い絵本でした。

お話は...花が大好きなおっとりとした牛のフェルジナンドがひょんなことから闘牛として闘牛場に連れて行かれてしまいます。でも使い物にならないフェルジナンド。だって見物客の婦人たちが髪につけている花の香りのほうが気になってしまうんですから。それに性格はもうほんとおっとり。。。最後には花の中でゆっくりと生活していくフェルジナンド。

もう先月になっちゃいましたが、機内で観た映画の中にこの絵本が出てきたんです。




サンドラ・ブロックがアカデミー賞主演女優賞をとったことでも話題になった映画”しあわせの隠れ場所”。偽善的な映画と勝手に決め込み興味度が薄かったんですが。これ実話だったんですね。観終わってエンドロールにご本人達の写真が次々と登場します。いやぁ。。結果がそうなるには信頼やら愛情やらがあったのでしょうね。そう感じたとたん自分の思い込みが安っぽく思え。。いかん。つまらん思い込みに反省。なんでも見てから判断!

途中子供たちに”はなのすきなうし”を読んであげるシーンがあります。誰もが主人公の男の子とフェルジナンドを重ねたことと思います。そしてこの絵本、「しあわせって?」がテーマ。大人にとっても啓発本でもあります。それにイラストのシュールなタッチがまたいい。スペインらしさがいっぱいの大人にも楽しめる絵本です。



ところで、アカデミー賞受賞とは裏腹に夫の浮気発覚で気の毒だったサンドラ・ブロック。今アメリカのタブロイド誌で彼女の離婚問題が一番の話題になっている様子。離婚と同時にアフリカ系アメリカ人の男の子の養子縁組が決まったことも発表!はじめて赤ちゃんに会った時、ルイ・アームストロングの”What A Wondarful World"が頭の中で流れたんですって。それで名前はルイ。今3ヶ月だというとっても可愛い赤ちゃん!
映画と重ねて見てしまう話題ですが、養子縁組は映画が制作されたずっと前から話が進んでいたらしい。頑張れサンドラ・ブロック!




2010年5月3日月曜日

スペインリネン、刺繍。。

リネン、レース、刺繍。やっぱりヨーロッパには素敵なものがあります。意外と知られていないのですが、実はレースの発祥の地がスペインだと言われていることなんです。中世の頃から貴族のものとして多く作られ、18世紀には黒い絹のレースが流行ったそうです。ゴヤなどのスペイン絵画の中に貴婦人が頭にレースをかけているものがありますよね。

それから、スペイン刺繍も歴史が古く、いくつかの地方に名高い刺繍があります。花などのモチーフが美しいマジョルカ刺繍、幾何学模様のようなバスク刺繍など、など。下の画像は私が使っているセゴビア刺繍のクロスです。



けっこうお値段が高い代物なので、気軽にお土産にというわけにはいきませんが、手頃なライナーなど、お気に入りが1枚あるとうれしですね。ということで前回の「お土産」の続きです。でももう誰かにではなくて、自分のお土産です!



今回は何度ともなく名前を出しちゃってるZARA HOME。スペインの代表的な刺繍やレースと言うわけにはいきませんが、ヨーロッパらしいリネン類が揃い、私もいくつかゲットしてきました。


上はサシェ。中央もサシェで麻地には可愛い刺繍がしてあります。敷いてある麻のランチョンマットも可愛いんです!

 
オーガンジーのライナー

 
旅行に便利な麻のランジェリーケース(ひとつはルームシューズケースに)

もう帰って来て1ヶ月も経っちゃったんですが、未だ2、3月の延長ブログですね。。早いなぁ。もう5月かぁ。。