2007年6月15日金曜日

「ふだん着のスペイン料理」先月と今月


先月のお教室は「カタルニア料理」でした。

バルセロナ風とも呼ばれている
「カネローネス」イタリアのカネロネを
スペイン風にアレンジしているもの。
港町として栄え、古くからイタリアと交流があったカタルニア地方ならではのお料理です。



カタルニアの人達には大変親しまれていて、
クリスマスはもちろん、お祝いの日や、普段のおかずとして欠かせないものです。中には3種類のお肉の挽肉を入れて、なんとも素朴な味わいです。

「鶏肉のペピトリア」は鶏肉をニンニク、白ワイン、ゆで卵のソースで煮込むスペイン全土に広がっているポピュラーな肉料理です。その料理もカタルニア地方ではこんな風に。シナモンとパプリカの香りがきいたエキゾチックな味は白いご飯にとてもよく合います。



トマトとマッシュルームのサラダに
ピスタチオ・ドレッシングを添えて。



お菓子は「コカ・デ・サンファン」。
サンファンの日=夏至の日にカタルニアで食べる
パンのようなお菓子です。
これはNHKのラジオ講座のテキスト6月号で
触れています。



そして今月は「バスク料理」。
2年間毎月違うスペインメニューをご紹介していますが、バスク料理は何度ともなくやっている私にとってこだわりの地方。今回は「イワシの詰め物」です。

イワシの間にピーマン、赤ピーマン、ニンニク、玉ねぎを炒めたソフリートとチーズをはさみピカタにして炒めます。実はこの料理はカタクチイワシを使って、揚げるのですが、真イワシを使うと立派なおかずになるんです。

「キャベツとあさりのサラダ」を添えて。



「じゃがいものグリーンソース煮」のグリーンはイタリアンパセリの色。あさりの味がじゃがいもに染み込み、パセリの香りがする一品です。



お菓子は「ガトーバスク(パステル・バスク)」を作りました。シナモンとレモンの香りのカスタードをタルトのような生地ではさんだケーキです。

2007年6月11日月曜日

春野菜のメネストラ


野菜の本当の美味しさは旬のものに限ります。
と、言ってもなかなか野菜本来の味に出会うのが
日本では難しいですね。

今月のお教室で、
そしてNHKラジオ講座テキスト今月号で、
紹介させて頂いた北部ナバラ地方、リオハ地方の
郷土料理「Menestra de verduras」です。



今ではスペイン全土の家庭で楽しんでいる野菜料理です。
写真だと分かりませんが、ソラ豆もたっぷりです。
これらの野菜の他にアーティチョークが入っているのが
定番ですが、芽キャベツを入れる時もあります。

はじめてスペインでこのお料理に出会った時、
野菜がクタクタになったものが出てきました。
家庭やお店によってもスタイルは多少違うのです。

カルド(おだし)をひたひたに入れたり、
野菜を茹でずに揚げる場合もあります。
私は楽なこともあるけれど、硬めに茹でたものが好きです。

最初の頃はあまりこのお料理の良さが分かりませんでした。
今はほんのりと香るワインとにんにくが野菜の甘さを
引き出し、野菜の味を楽しめると実感しています。

そして何と言っても、
たっぷりと野菜が食べられる贅沢も。。

今月のお教室でご紹介したもうひとつ。
春野菜ではありませんが、日本でも1年中手に入る
赤ピーマン(パプリカ)のクリームスープです。
赤ピーマンって甘いんだなあ。。と実感できます。



夏にはきりりと冷たく冷やして食べると美味しいですね。

2007年6月9日土曜日

ジェフのBBQ


ブログも久々。妹の家にも久しぶりに行ってきました。
どんなに忙しくても月に2回は甥と姪の顔を見に行くのですが。先月1度行ったきりでした。

妹の子供たちは、
ブラッド、リア、ティアの3人。
ティアはあんよができるようになったばかりです.上の2人はやんちゃな時期ですが、3人の可愛らしさにけっこうメロメロな私です。

そして妹の家へ行くもうひとつの楽しみは
義理の弟ジェフの定番BBQディナー。

ビール片手に庭でBBQの炭を熾す
その姿はまさにアメリカン・ダディー。

実はクリスマスには友人たちから
名前入りのエプロンをもらうほど、BBQ名人でもあります。
必ず毎回違ったお肉と味付けで、ちゃんと前の晩から漬け込んだり、添えるソースやバターも手作りでこだわりがあるのです。

今回はサーロインステーキと豚リブでした。
ステーキにはニンニク入りのバター。
妹が作ったパスタのサラダと私の大好物、ジェフ特製のマッシュポテト。



このビールは初めて飲みましたが、美味しかった。ボストンのビール・サムエル・アダムス。この日は3種類あり、その中でも私が気に入ったのは「Honey porter」ほんのり甘いながらも、清々しい味。お肉に合う。



妹の所は日本にいながら、アメリカ生活なので、
行く度に、面白いものに出会えます。
これはコーンフレークのライス・クリスピーをマシュマロでかためたお菓子。甘いのだけど、ちょっと塩っけもある。いや、これはかなり甘いです。でもクセになる味。雑誌dancyuの編集Wさんが去年これにハマっていたのを
思い出しました。



何がアメリカンって、妹はこれが40個入っているケースでど~んと買っているところ。すごい。。

他にも今回は
袋入りの小さなマフィン、これも大きなケースで買っている。。大人気なスパイダーマンの絵が動くという技あり容器に入ったヨーグルト。でも中はブルーのチューインガム味!

2007年4月5日木曜日

うれしいな♪美味しい手土産!


日曜日は桜も満開、
暖かい風も気持ち良く、
まさにまさにお花見日和でした。

ですが、我家でお仕事仲間と「スペイン料理を食べる会」!
いっそ、桜の木の下でパエージャ作っちゃいたいくらいでしたが、
それ・・捕まっちゃいますね。。

もう6ヶ月ほどこの会ご無沙汰でした。
秋頃、皆と中華を食べに行った以来で、
なんだか、私の方が来て頂いて、
なんともワクワク嬉しい日曜日!

それに、もう~なんでしょう!皆の手土産が素敵で!
思わず顔もほころんでしまう。。

��さん。。大きな黒花豆をなんだか変わったまだ売られていない
というレアなお砂糖で煮てきてくれました。
��これ2日で一人で食べちゃいました)
それに、わざわざ買ってきて下さった、
駒込「中里」の揚げ最中。ん~~美味しい。

お
カエル達が踊っている・・包装紙。いいなぁ。
2日で10枚食べました。

お

��さん。。ベガ シシリアの蜂蜜。
スペインでは大変高級なもの。。
こんな所でお目にかかれるなんて!!
濃厚です。

お土産3

��さん。。梅酒「星子」
これは有名なバーテンダーさんが何年もかけてこだわり続けて
作ったという、ただものではない梅酒だそう。

お土産

��さんはフランスワイン。パーティーでもらったやつらしい。
いや、でも美味しかった。

素敵な手土産をありがとうございました!

私の料理は
イカ墨のパエージャがメインでした。
写真を撮るのを又忘れてしまいました。。

2007年4月4日水曜日

フィデウア


ブログ慣れしてない私って、アナログ人間なのでしょうか。

とにかく、肝心な時にカメラはない。
あっても先に食べてしまっている。

そしてもう桜咲き乱れる美しき春、真っ最中。
まる1ヶ月怠たりて、もう4月なり。

今月こそは、スペイン料理もご紹介します!
と思ってるそばから、先日久々に作った
��イカ墨のフィデウア」の写真も・・
友人のお歯黒ショットさえも忘れておりました。

フィデウアはスペインのショートパスタです。
サイズは色々あれど。
小さめのマカロニ、もしくはパスタを短く切ったような
ものです。



この形、サイズがスペインに住んでいた当時から
好きです。

��月、パエージャのお教室は「魚介のフィデウア」でした。
その時にフィデウアを沢山買い過ぎてしまい・・
食卓にフィデウアが登場する回数も多きこの頃。

パエージャ鍋で作るお料理は「パエージャ~」、
例えば、鶏肉のパエージャ、魚介のパエージャなどと呼ばれ、
パエージャ鍋を使わないものは「アロス(米)~」
と分かれています。

このフィデウア、お米ではないのに別格。
米料理レストランにも堂々たる地位を持つ、
パエージャ鍋で作る、代表的なパエージャ料理なのです。

でも料理名はパエージャではなく、「フィデウア~」と呼びます。
ちなみにこれバレンシア語です。

イタリアのパスタと違い、
パエージャ鍋で具を炒め、スープ(おだし)を入れて
フィデウアを入れてスープがなくなるまで煮込みます。
と言っても、ごく短時間ですが。
時々無性に食べたくなるお料理です。

2007年2月12日月曜日

エプロン作り

風邪をひきました。
熱を出して寝込んだのは2年ぶりくらいです。
インフルエンザではないものの、頑固な風邪でした。。

無性に手芸をやりたくなる時が周期的にやってきます。
寝込んだ後のせいか、又そんな時がやってきました。

昨日は吉祥寺「コットンフィールド」へ。
2階にはイギリス、フランスをはじめ、スペインの布もあるんです。
スペインの生地はきれいな柄のものが多く素敵なんですよ。

今までエプロンをいくつか作りました。

どちらもスペインの生地です。
オレンジの柄の入ったものは上下取り外せるようにしました。

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これはフランス製の布です。ちょっとバスク風。
かなり使ってすっかり色あせています。

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若草色に白いオリーブの刺繍。文化出版局のエプロン作りの本を参考にしました。

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色違いでも作ってみました。

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エプロンは自己流で簡単に
気軽に作れるのが楽しいです。

昨日は赤い麻の布と白い波ラインのテープを買いました。
元気が出る明るいエプロンを作ろうと思います。




2007年1月29日月曜日

おいしいPanたち


日本のパンは美味しい。
パンの種類も多く、パン屋さんの数も多く、
情報にあふれていて、
ついつい足を伸ばしても買いに行きたくなってしまう
パンもあります。

運の良いことに、ご近所の「パン工房 Baden Baden」の
パンが美味しいんです。
井の頭線富士見が丘の駅前にあるご夫婦でやってらっしゃる
小さなお店です。

これは“キャトルナッツ”。
4種類のナッツと自家製ドイツサワー入りのスティックタイプのパン。赤ワインとチーズがこのパン、ぴったりと合うんです。

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これは手前が“黒ビールのライ麦パン”。
今日はじめて食べたのですが、ほろ苦さの中にも
ほんのり甘さがあり、キャラウェイの風味がします。
ビール、日本酒に合いそう。
後ろは“モカ・メロンパン”。
黒いつぶつぶはチョコレート。甘すぎず、繊細な味です。

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定期的に食べたくなるのがガルバンソ入りのカレーパン。
かぼちゃが入っている日もあります。うれしい。

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今日は売り切れでしたが、クリームパンが又、美味しい。
添加物はなるべく使わない自然志向だから、もちろんカスタード
クリームも自家製で甘過ぎず、まわりのパンがふんわりと柔らかく
やさしくて何だかなつかしい味です。

ところでスペイン語でも「Pan」なんです。
ブレッドよりパンって可愛い響き。

2007年1月20日土曜日

お教室の新年会


お教室の皆さんと新年会を行いました。
17人の方が参加してくださり、麻布十番のスペイン料理MIYAKAWAで楽しい時間を過ごさせて頂きました。

長いテーブルに向き合う形で座り、遠くの方とはお話できなく残念でした。1人ずつとお話ししたい事が実は沢山。
でも暫く会う方も、どなたもお元気そうで何より。
やっぱりこういう集まりってうれしい(お教室初の新年会です!)。きっかけを作ってくださった生徒さん、ありがとうございました!

今年も皆さんの大切なお時間を頂くのですもの、美味しいものを
ご紹介し、そのレシピによって素敵な時間が作れますよう、
頑張るぞ!

MIYAKAWAのお料理、
カタクチイワシの酢漬けなどのタパス、
オックステールの煮込み、美味しかったです。

全員では写真を撮るチャンスがありませんでした!
写っていない方ごめんなさい。

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2007年1月19日金曜日

こんなところに。。


スペインには各地方に伝統的な民族舞踊があります。
カタルニア地方のサルダーナ、ナバラ地方のホタなど、
独特のステップでちょっと踊るのは難しそう。

スペインと言うと、フラメンコ舞踊の水玉の衣装が
浮かびますが、地方によって随分と違います。
白いブラウスに黒いベスト。赤いスカートにエプロン。男性はブラウス、ベスト、パンツに赤い布を腰に巻くなどのものをはじめ、それぞれの歴史や文化を反映している可憐な衣装です。



こんなところに!スペイン民族舞踊のイラストが。
洋服屋さん「パラビオン」の袋です。
昨年の冬、買い物をした時に見てびっくり。



カタルニア、アラゴン、ムルシア、バレンシア、ガリシアなどの地名と舞踊名までが入っています。
お店名はフランス語だし、スペインとつながりが無いようですが。。
どういう意図でこのイラストになったのでしょう?お店のお姉さんに聞いても、スペインだということさえ知らない様子・・やれやれ。
それはともかく、とっても可愛いですね!

今日お店をのぞいたら、袋と同じイラストの傘がありました!
地がベージュでなかなか可愛かったです。

スペインにいた頃、娘達の小学校では舞踊の時間があり、
それぞれの学年が異なる民族舞踊を1年間みっちりと練習するんです。そして夏休みが始まる前に発表会があります。民族衣装はなかなか本格的で、毎年楽しみだったものです。どこの国も同じで親の方が夢中になり、発表会は我先へと前に前に・・写真会と化していましたっけ。



2007年1月16日火曜日

リモンチェッロの誘惑





先日、我家で食事会をした時に、
スタイリストのA子さんが食後酒にと、リモンチェッロを持って来てくれました。それもイタリア通の彼女が作ったという、こだわりの特製リモンチェッロ。
度数が90度以上もあるから、冷凍室に入れても固まらない!
ふたを開けた時のその香りの良いことっていったら。。
レモンとほんのり甘いアルコールの香りに誘われ、思わずぐいっと飲んでしまいそうになるのを、抑えて!抑えて!
何度ともなく、冷凍室から取り出しては、香りだけを楽しんでいる毎日です。今夜は少し飲もうっと。。