2008年6月30日月曜日

6月歌舞伎座2

先週「六月大歌舞伎」夜の部に行ってきました。

楽しみにしていたのは[幡随長平衛]。
旗本奴というのは江戸の暴れん坊だったそうで、
男伊達を競い、ケンカに博打に明け暮れていたそうです。その中でも水野十郎左衛門というのは相当に悪い奴だったらしい。
旗本奴に対抗していたのが町奴。その親分が長兵衛。江戸の町を荒す暴虐行為に対抗し水野と激しく対立します。が、最後には水野の策略で長平衛は殺害されてしまう。という事実に基づいた狂言なんです。

黙阿弥の作品であるこの演目。リズミカルな七五調の台詞がとっても快く、江戸言葉のやりとりもなんとも粋で小気味よいものです。親分と若い衆の場に釘付け。いなせな男気。いやもう格好良すぎる。

吉右衛門さんの親分。仁左衛門さんの水野(実に悪いお役ですが)。このお二方の場面ではどちらを見たら良いのか幸せな悩み勃発でした。



親分が水野に殺される口惜しい場面です。

染五郎さんの御子息金太郎ちゃんの初舞台「連獅子」もとても華やかで美しい舞台でした。まだ4歳なのに大変だなぁ~と思いつつも将来は粋な江戸弁をしかと受け継いで。。なんて勝手なことを願いながら、微笑ましく見せて頂きました。

今月も歌舞伎座にて江戸時代にタイムトリップ。楽しかったなぁ。