2006年11月24日金曜日

バスクのお土産


バスクカラーは赤に緑に白。
バスクを象徴する旗の色なんです。
赤いバスク織りのテーブルクロスを買いました。
元気の出る色、そして思い浮かぶのは赤唐辛子エスペレット。



エスペレットの絵のお皿&エスペレットもどきオーナメント<プラスチック製!)
 




Pimientos choriceros ドライ赤ピーマン 水で戻して、料理のエッセンスとして使います。




バスクの民族舞踊を踊る子達の箱が可愛い!中は何種類ものチョコレート入り。後ろはイワシの形のチョコレート。小さい木箱入りというのが気に入りました!
 




箱の横の絵も可愛いんです!





バスクのご紋柄(シンボル)が施してある大皿と鍋敷き。エスペレットは日本の粉唐辛子のようだけど、辛さはほんのり。
 




フランスバスクのビアリッツ、「アンリエ」のエスペレットキャラメル。なめている間にほんのりとした辛さが広がります。

2006年11月21日火曜日

バスクへ6


朝1番の高速バスでビルバオへ戻りました。
イルンから約2時間45分。

ところが大変な雨と風という悪天候に。荷物をホテルに置き、すぐ旧市街に向かいました。
吹き付ける風と雨ですっかりびしょぬれ状態です!

とにもかくにも、バスクの民族衣装屋さんや
市場でお目当てのものを買いに行くことにしました。



お豆を何種類か買いました。黒い豆。
まだら柄の豆。白い豆。
どれも愛らしくて、可愛い。



これは赤インゲン豆に、日本の虎豆のようなインゲン豆。どれもぷっくりと美味しそうです。



にんにくはどれくらい日本のものと味が違うかなぁ。



乾物の種類から料理方法、かたつむりの事など、
沢山話をしてくれました。その上、カレンダーをくださったり、美味しいお店の場所を紙に書いてくれたり。感謝。



羊のバスクチーズを買いました。

と、色々と少しずつ買い、Corte Inglesデパートを回ったり、本屋さんやお菓子屋さんへ行ったり。。絞り足りない雑巾(!)のようになりながらもかなり歩きました。さすがに美術館までは足が伸ばせず・・
遅い昼食をとり、ホテルに戻ったとたんに、何だかすっかり疲れが出てしまいました。

明日はスペインを離れるというのに、
動けないという何とも情けないことに。。


フランスバスクへ


今日はフランスバスクへ。

生徒さんお2人とタクシーでまずは小さな漁村サン・ジャン・ド・リュズに。
村に近づくと一変して、赤い屋根の家々が連なっています。まだ残っている紅葉も美しい。
オンダリビアからほんの20分ですが、ここはもうフランスのバスク地方。シーズンオフということもあり、のんびりとした空気が流れています。




小さな海岸には散歩中の人達がぽつりぽつり。



まだ、朝早く村は眠っているかのよう。
スペイン側同様、もうクリスマスのイルミネーションが。



散歩中のおじいちゃんは村の色に合わせたかのように、えんじ色のコート。バスクのトレードマークの黒いベレー帽がまた素敵です。

市場に行ったり、ガトーバスクをほおばったり、小さい村なのであっという間にぐるり。お目当てのケーキ屋さん「Maison Adam」はお休みだったのが、残念でしたが。次はビアリッツに向かいます。

タクシーで30分ほどで又、風景は変わり、ビアリッツに到着。
ナポレオン3世に嫁いだスペイン人后妃ウーヘニア<英語ではウージェニー)の伝記を以前読み、彼女の思い出深い地、ビアリッツをぜひ訪ねたいと常々思っていましたので感慨深い!
スタンダードやメリメとも親交厚く、理知的で美しく華麗なウーへニア。結婚後の波乱な運命に凛と立ち向かいながらも、その傷ついた心をビアリッツで癒したといいます。スペインに近かったということも安心感をもたらしたようです。

ビラ・ウーへニア(ウーへニア荘)と呼ばれた別荘は今ではHotel du Palaisというホテルになっています。ほんのちょっとだけ入ってみました。
当時はどんなに優雅で高貴な人達がこの浜辺を歩いていたのかなぁ・・なんて思いを馳せつつ。。ホテルから海を眺めました。

今ではサーフィンの名所でもあるそうで、海にはサーファーの姿も。それでもシーズンオフなので人はまばらです。



「Henriet」はベレ・バスクというベレー帽をイメージしたチョコレートケーキが濃厚で美味しかった。(写真、下段中央)

昼食を食べた後、バイヨンヌへ。
バイヨンヌといえば、生ハムにチョコレート。しかし・・生ハムはサラマンカで極上のを食べてしまったし、ムース・デ・ショコラがお目当てだったお店は閉まっているし。ちょっと腑抜けしてしまったバイヨンヌでした。


スペインに戻り、
生徒さんとの最後の夜はオンダリビアにある「Gran sol」へ。小さな村の小さなバルですが、お料理はなかなか凝っていました。



バスクの白ワインと言えばチャコリです。
気候的に赤ワインよりも白ワインに適しているんです。ほのかに発泡していて飲み心地も爽やかなこのお酒、高い所から入れると、さらにまろやかに美味しくなるので、こんな風に注いでくれます。



レンズ豆のポタージュの上にさらにマッシュドポテトのようなポタージュを重ねたもの。繊細な味わいでとても美味しかったです。
これは何時でも飲みたい味!真似して作ってみよう!!



イカの墨のコロッケ。スペインで色々なコロッケを食べましたが、この味おもしろい。イカの墨がほのかに甘く中はクリーミーでやさしく、まわりはカリッと香ばしく、なかなかのコンビネーション。



色々なピンチョスを前に、至福の時です。

2006年11月19日日曜日

バスクへ4




朝まだ暗いうちに、バグパイプや太鼓の音が聞こえたので、窓を開けて見てみると、バスクベレー帽をかぶったおじさん達が行進しています。
これに関して訊ねるのをわすれてしまいました。
きっと毎週日曜日の朝、村の人が交代で旧市街の
中をまわってるのでしょうね。昔からの習慣なのかな?



私が泊まったプチホテル。



今日は日曜日なので、どこもお休みです。お昼だけサンセバスチャンのレストランを予約しました。それまでオンダリビアの村の中を散歩することに。

今でも泣き出しそうな空。
海に行ってみると、釣りをしているおじさんが2人。バケツの中にはまだ何も入っていないけれど、「スズキが釣れるんだよ」とのこと。
日本だったら夏が旬なのですが、ビルバオの市場にも沢山出ていました。



村にこんな可愛いお店がありました。
バスクカラーの赤のキッチングッズを
集めたお店です。



野菜の瓶詰めやパテなどこだわりのものを
置いているデリ。お店の中はもちろん、このドアの取っ手が素敵。



パン屋さんでガトーバスクを又買ってしまいました。



なかなかメーカーにこだわったものを揃えている
食料品屋さんの前にSalzonいわしの塩漬けらしきものが。



Peras洋梨やMandarinaみかんも。

お昼はミシュラン3つ星を誇る
サンセバスチャン郊外にある「Martín Berasategui」へ。

あえて、ありきたりな白やピンクのクロスではない、上質の麻のクロスが素敵です。
大きなガラス窓の下の急斜面に見えるのは
マルティンさんが育ててるという野菜やハーブかな。

Desgustaciónメニューをたのみました。



スペイン人の大好きなミニコロッケから始まりました。実はもっと気どったものが出てくるのかと思ってたので意外でした。
でも、クリーミーで口の中で溶けるように優しく、こよなく上品な味のコロッケに納得です。
それからデザート2種類も含め15品。




私はうなぎとファオグラ、青りんごのミルフィーユ風がもう一度食べたいお味。


3枚とも成瀬さん撮影

どのメニューもユニーク。スペイン、そしてバスクで育まれた味をこうアレンジするんだ・・と感心させられるスペイン人だからこそできるお料理。味は口の中で確かめてじっくりと味わい、その繊細さがやはりセンスの良さなのだなと極めて歓心してしまう。

厨房で日本人の若い方がテキパキと働いてらっしゃいました。
バスクのお料理を沢山食べて、マルティンさんのテクニックを習い、素敵な料理にアレンジしてほしいと同時に、日本の素敵な料理のエッセンスも加えて、帰ってきたら美味しいお料理食べさせてほしいな。エールを送ります!

まわりのお客さんたちですが、思っていたより、
ラフなスタイルの人が多い。
お気に入りのものだけ、ふらりと食べに来られたら、あ~ぁ。。素敵なのに。。

2006年11月18日土曜日

バスクへ3




今回あえてサンセバスチャンではなく、オンダリビアだけに4日間泊まることにしました。
以前からこの村に泊まってみたかったのです。そして移動を避けるために。のんびり。ゆっくりとしたくて。



オンダリビアは中世のままのような小さな小さな村。海、そしてその向こうにはフランスが見えます。



この日は昨晩から合流したお教室の生徒さん2人と共に市バスに乗ってサンセバスチャンへ。いくつくらいバス停にとまったでしょうか。。
30分ほどで着きました。

8年ぶりのサンセバスチャン。変わりありません。冬の海、以前訪れた時の色々な想い出も甦ります。

と、感傷的になっている場合ではありません。
カメラのバッテリーを探しに早足でカメラ屋さんまわりです。やれやれ。。4件目にしてバッテリーはあったものの。チャージャーが品切れ状態。。。どのくらいもつか分からないバッテリー。。う~ん落胆。

それでも気を取り直し、町を散策、お店巡り。

朝市がたっていました。どこの市も出会えると嬉しく、とっても得した気分になります。その地域の生活を垣間見れますよね。
形がそれぞれ違うかぼちゃが並んでいました。
とんでもなくいびつで面白い形のものも!
日本のように甘くはない品種です。この時期にはスープに煮込みにとよく使われます。野菜、お豆と一緒にお花も売られています。



干しだら屋さん。スペイン全土に干しだら料理は広がっていますが、なんと言っても、バスクが元祖です。分厚いフィレを使った「Bacalao al pil-pil」やねぎ、じゃがいもと煮込む「Porrusalda」などなど、バスクの有名な干しだら料理があります。水に1日浸し、何度か水を取り替え、塩抜きをして使います。にんにく、唐辛子と炒めて卵をからめるのが、私の大好物。



お茶休みに。バスクの代表的なお菓子を。
PantxenetaとPastel vascoです。
パンチェネタは薄いパイに似た生地でクリームを包み、アーモンドをのせたもの。
バスクケーキは日本ではフランス語のガトーバスクとして親しまれているものです。これはプチサイズ。ほろっとしたアーモンドパウダーが入った生地でカスタードクリームを包んだものです。
この「Casa Otaegui」、1886年創業という老舗のケーキ屋さん。ここは品の良い甘さが美味しく、おすすめです。



夕方に生徒さん達と再び落ち合い、
旧市街のバルへチキテオ(バスク語ではしごすること)しに。
土曜日なので、行き交う人の多いこと。
真っ直ぐ歩けないほどです。
家族連れに、お年寄りグループに、若い人グループ、赤ちゃんの乳母車を押す人、犬連れも多い。
そんな人達が、バルに入ってはピンチョスをつまみ、チャコリをぐいっと飲む。楽しそうです。

私達もまず最初のバルで、
カウンターに何枚ものお皿の上にのった様々な
カナッペや楊枝に刺したピンチョスを自由につまみます。
好きなだけ食べて、後で自己申告するのが、
サンセバスチャン風。
バスクならではの、この信頼関係。不思議な慣わし。沢山の中から「次はこれにしようかな~」なんて迷いながら選び、食べるのって本当に楽しくて思わず顔もほころびます。
地元産微発泡の白ワインでますます気分良し!


成瀬さん撮影

「La Chuchara de San Telmo」は新鮮でした。どれも小皿にきれいに盛られ、色合いも美しく、手も込んでいて、繊細な味わいがまさに良いレストランメニューのミニチュア版のよう。
お店が始まったと同時に狭いお店の中は
あっという間にグラス片手のお客さんで賑わい、
すごい活気!外のテーブルを独占していたので、
2品ほど頼んでは、人ごみかき分けて、注文。
魚介のクリームスープに鴨にスズキ。。
いくら混んでいても、立ってカウンターで
ガンガンたのんで、食べたかった・・
だってどれも美味しかったんです!

2006年11月17日金曜日

バスクへ2


2日間、娘との夜更けまでのおしゃべり。
すっかり寝不足です。

サラマンカではイベリコハム、アーティチョークと生ハムの炒めものを思いっきり食べました。
イベリコハム日本でもすっかりお馴染みなので、それはともかく。
アーティチョークは中心の柔らかい部分に小麦粉をまぶし、にんにくと生ハムのブロックを小さく切ったものを炒めるんです。日本ではなかなか美味しいアーティチョークに出会えず、作れなかったので、ずっと食べたいと思っていました。。

駅のワッフル屋さん。最近は所々にあるというチェーン店とのこと。ホイップクリームがたっぷりのっていたり、チョコレートがかかっていたり、なかなか種類も豊富。ワッフルと言えばベルギーだけれど、娘は「これマイブームなの」と嬉しそう。コーヒーを飲んでる娘。ちょっぴり大人っぽくなったなあ、なんて思いながら、ワッフルを食べようとした時。あ~~~!!!なんということか。。デジカメの充電器を娘のところに忘れたのに気がつきました。。。ひゃあぁぁ。。
不覚。。列車はもうすぐ発車するというのに。。

さあ、またバスクへ。
充電器を忘れたことも、娘との別れのさびしさも吹き飛ばし。車窓の景色の移り変わりに暫し溶け込みます。

サラマンカからイルンまで7時間半。
結構列車好きの自分発見です。

2006年11月15日水曜日

バスクへ 


14 de Noviembre
夜ビルバオに到着です。
ホテルの周りをぶらり。美味しいタパスとワインでスペイン旅行はスタート。


15 de Noviembre



午前中いっぱい街中を散策。
朝の清々しい空気の中、ちょっと足取りも軽い。
ビルバオの町はとっても美しい。




朝ごはんはNapolitanaを。
クリームが入った菓子パンです。
あいにく、チョコレートがふってあるものしかなかったけれど。スペインの朝はこれ。またはクロワッサンa la planchaやTostadaが私の定番。クロワッサンもトーストも鉄板で焼くのでこんがりとした所がなんとも美味しいんです。

見所などを聞き、市場の事を訪ねると、
「ヨーロッパ1大きい、素晴らしい市場よ」と
隣にいた朝ごはん中の人は自慢気。
「ヨーロッパ1??」と思わず念を押してしまいました。ちょっと苦笑いしながらも、期待いっぱい。バルを出て、仕事に向かう人達とは反対に橋を渡り、気持ちの良い風とほどよい暖かさを感じながら川沿いを歩き、市場へ向かいます。



川沿いに立つリベラ市場。16世紀から市民の台所として愛され続けています。1929年に有名な建築家によって建て直され、当時は大変モダンだったそう。いや、現在に至っても風格あり素敵です。今でも名高いモニュメントとして貴重な存在なんです。



まず0階(日本の1階)が魚介。
魚介たち大きい。実に大きい。
甲イカもヤリイカもゆうに50cm以上あります。
Lubinaスズキ、Dorada鯛、何もかも大きい。
タコの脚の太いことったら。。



ただただその大きさだけはありません。
素晴らしく新鮮で活きが良く、なんと品質が良いのかと思わず見入ってしまいました。さすがにスペイン一番の漁港の町ではないですか!




大きなDoradaを開いている魚屋のおばさん。
買っているお客さんに「どうやって食べるの?」と聞くと、「オーブンに入れるだけよ」。。それはそうです。それが1番贅沢で美味しい食べ方。
「オリーブオイルもかけるの?」「そうそう!にんにくも」きっとa la bilbainaビルバオ風です。こんな大きい魚が入るオーブンがあるのも又すごい。「ほら、大きいでしょう!」と開いたものをまたご披露。

ここにはperzebes亀の手も立派だし、海老などのmariscosも充実。貝はそんなに種類が出ていないけれど、鮮度は抜群でChrilasあさりは粒がそろい、何もかも美しい。



Chipirones小さなやりいかの中に脚が詰まっているrellenosがあるのがなつかしく微笑ましい。この地方の代表的な「イカの墨煮」用なんです。
ぷくっとふくらんだイカったら、なんて美味しそうなんだろう。



��階には野菜やお肉のお店が並びます。
野菜ってこんなに大きかったな。。美しい。

あの女の人が言っていた通りなんと素晴らしい市場なんでだろう。1番大きいというのはさやかではないけれど。。でも、恐らくヨーロッパ1番の質の良さに違いない!


アバンド駅のステンドグラス

14時発の列車でサラマンカへ。
久しぶりに娘に会いに。