2014年12月21日日曜日

バスク民族衣装の子供たち


年の瀬ですね。いや、もうあっという間です。。
来年発売する新しい本の準備もはじまり、私の気持ちは
はや来年モードに入っているのですが、
ふと思うと今年中にやっておかなればならないことも多く、
そうすると気が急くばかり。落ち着いて。落ち着いて。。

バスク旅行ももう1ヶ月前。
少しずつこちらにアップしたいと思いつつ・・
あー!もう1ヶ月経ってしまった。

今回とっても可愛かったお祭りの子供たちの
バスクスタイルをまとめてみます!

       
         





この派手過ぎない色合いがたまりません。
あ!手にはチョリパン!(チョリソが詰まったパン)

2014年11月24日月曜日

トローサの黒インゲン豆


まるで猫カフェ状態の娘の家で数日過ごしたあとに、帰国しました。
写真の整理なども徐々にはじめています。


バスクはちょうどインゲン豆の季節でした。
つくづくスペインってお豆の国だなぁと思います。
その中でもインゲン豆はコロンブスが持ち帰ってから
ずっと愛され続けているお豆のひとつ。
美味しいお豆の名産地が数ある中、バスクもその品質で名高いのです。

色々な色のインゲン豆の中でも、赤インゲン豆、
特にアラバ県の赤インゲン豆、ビスカヤ県ゲルニカの赤インゲン豆、
そしてギプスコア県トローサの黒インゲン豆が代表的。

今回はこの黒いインゲン豆「Alubias de Tolosa」を
食べる機会に何度か恵まれました。


同じ黒い豆でも日本の黒豆とは違い、光沢のあるこの黒いインゲン豆。

なんと言っても美味しかったのはトローサの町で食べた煮込み。
そうなんです。このお豆、煮込むと赤い色に。


トローサで豆料理が一番美味しいと、地元の人に評判の「Fronton」。
厨房を覗かせてもらい、豆作りを拝見しました。

新豆は戻す必要もないのだそうです。
豆をこわさないように鍋自体をゆするのがコツ。
そして、塩とオリーブオイル、水以外は何も使わない。
煮過ぎず、かた過ぎずのその食感と品の良い甘さ。
豆の良さを充分に引き出した、これはもう豆好きのための豆料理!

トローサでは私たちが訪ねたその週末に「黒インゲン豆の煮込み」祭りがあったそうです。
次回はぜひ参加してみたいな。。
 

上の画像はオニャティのレストラン。
ランチメニューの一皿目(ランチメニューは通常1、2皿目と
デザート+ワイン)、トローサ風インゲン豆の煮込みです。
チョリソーが入っています。


これは今回、夕食に招待してくれたルーデスお手製の黒インゲン豆の煮込み。
家庭ではチョリソーやモルシージャを入れて。
そして、手前にあるギンディージャ・青唐がらしの酢漬けと
一緒に食べます。前の画像にはありませんでしたが、
レストランでも、もちろんセットで登場します。
この酸っぱさと豆の甘さが相まってすこぶる好相性なのです。


こちらは「Asador Etxebarri」のインゲン豆のスープです。

小さく刻まれたチョリソーが入っていて、
豆の甘さにほんのりとチョリソーの塩辛さ、そのバランスが絶妙。
これがまた美味しくて、わすれられない味になりました。

2014年11月16日日曜日

ねぎ祭りツアーのお誘い


来年1月末のねぎ祭りを訪ねる旅の締め切りが近づいています!
美味しい旅に一緒に出かけませんか。


遅れましたが、朝日新聞土曜版Beの「もてなし流」、
今月は私の担当です。来週は「焼きりんご」です。
熱々のデザートも美味しい季節です。
ぜひ作ってみてくださいね!


そろそろ日本に戻る日も近づいてきました。
追って旅の備忘録をアップさせていただきます:)

バスクを訪ねたあと、久々にマドリッドの娘家族に
会いに来ています。娘の家は賑やかなこと!
なんと猫が6匹に増えていたんです!

今日は日曜日。これからのみの市に出かけてきます!
掘り出し物があるといいな♪


2014年11月14日金曜日

イディアサバルと羊飼い

バスク山間部Oñatiに来ています。
小さな村はタイムスリップしたかのように、中世のまま。
丘の上に静かに佇む古い塔を改築した小さなホテルからの
景色が美しいです。



昨日はそこからさらに山を登り、
バスクの名高いチーズ、イディアサバルのチーズ工房を
訪ねました。

イディアサバルは羊飼いのチーズ。
チーズ作りだけではなく、羊飼いの誘導技も見せてもらいました。
わんこの働きが涙ぐましいほど素晴らしい。
犬と羊飼いは一心同体。おじさんの言葉に耳を傾けるわんこは
今でも言葉を発しそう。すべてを理解しているかんじ。
羊飼いのおじさんが口笛のような掛け声で
全速力で走る犬の姿は凛々しく、なんともうれしそう。
人間のために働くお仕事の中でももっとも適しているのではないかしら。


どこの世界にも私みたいにのろいのがいる。


羊ミルクは年のはじめから夏までとられるそう。
そのミルクで作るクワハーダはまた絶品だそう。。むむむ。。
羊飼いのチーズ、スモークチーズ、ブルーチーズ、クリームチーズ。
4種類を試させてもらい、赤ワインを飲んだら、
山の上にて冷え切った体も少し温まりました。

2014年11月10日月曜日

エルムアのお祭り

バスクに来ています。

ちょうど昨年もこの時期だったので、1年ぶりのバスク。
青い空に清々しい空気、緑の木々の中にもいくつか
黄金色が混ざっています。少し寒くなってきているものの、
気持ちのいい秋のバスクは心地よいです。

昨日はビルバオから40kmほど離れたErmuaのサン・マルティン祭りに行ってきました。




盛りだくさんのイベントが楽しかったこと!
少しずつ紹介させていただきます。

今回、このお祭りに来た一番の目的は「タロ」という
食べもの。このバスク独特の食文化が知りたくて
参加したのです。





とうもろこしの粉をこねて、
手で押すように専用の 木の丸い板型に沿って形作り、
焼いていきます。これにチョリソーをはさんでできあがり。
16世紀にアメリカ大陸から伝わったという
まさにメキシコのトルティージャのような食べもの。
さて・・なぜ、バスクに??


興味深いですね。
もう少し、バスクの人たちにたずねてみます。





2014年9月14日日曜日

カタルーニャの黒い鶏

新著「カタルーニャ地方の家庭料理」に何度か登場した
黒い鶏の写真。気になる方が多いみたいです。
私も特に好きな写真です。

なんとも凛々しく、さんぜんと黒光りしているニワトリ。
本にも記しましたが、バルセロナから車で50分ほどのビリャフランカ・デル・ペネデス
の名物鶏"Gall negre"です。

実はレリダを旅していた時に訪れたチーズ工房で知り合った
カタルーニャテレビtv3のヌリアちゃん。彼女、ちょうどカタルーニャの
食文化番組を制作していたところで、小さな農園や工房を取材していたのです。
カタルーニャの食文化で話は大いに盛り上がり、
ヌリアちゃん、最後には推薦する場所などをリストアップしてくる親切さ!
そして、取材の予約までしてくれたのが、黒い鶏の小さな養鶏場でした。

ご夫妻2人だけでやっている養鶏場のニワトリは
厳選した良質の餌を与え、放す時間も多く、1羽1羽丁寧に育てられています。


このご夫婦のお人柄がまた良かったの。。

庭のオリーブを詰むお2人。

なんと、あの鶏さんたちは6ヶ月ほどでお肉となって売られて行くのです。。
この日はお孫ちゃんたちが来るとのことで、黒い鶏とプラムの煮込みを
作ってらっしゃいました。
カタルーニャの代表的な伝統料理です。
大きなお鍋でどかーんと。



ここのお家がまた素敵でした。カタルーニャの古い家Masía(マシア)。


旦那さんが地下から出してくれたのは自家製カヴァ。
上品な味わいでした。






所々にニワトリ。レースのカーテンにもニワトリが。
奥さんの黒鶏コレクション。一番のお気に入りはお孫さんが
作った紙粘土のニワトリだそう。


やさしい旦那さんがだっこしてる猫はやっぱり黒い色。


このあと、ご夫妻が薦めて下さったレストランへ行ってみました。
またそこが美味しかったのです・・つづく。