2009年6月28日日曜日

バルデオン


清志郎の時といい、マイケル・ジャクソンといい、同じ時代に生きてきた人の訃報にはなんともさみしい思いにかられます。

小さい頃母が好んで見ていたTV「アンディ・ウイリアムス・ショー」で踊って歌っていた小さな可愛い黒人の男の子。幼い私の目に大きく焼きつきました。いや随分と昔のことです。。。マイケル・ジャクソン。。亡くなっちゃったんですね。。
ライブに行ったことがあるのが今では自慢になっちゃいました。
ということで以下自慢です。
「スリラー」の前のアルバム発表のライブ、おそらくソロ活動開始のライブだったはず。整形もひどくなく、ファンキーでソウルな曲がパワフルだった頃。会場はカリフォルニアのオークランドで観客はほとんどが黒人さん達でした。ライブが終わった後も熱狂冷めあがらず踊り続けるお客さん達にこっちまで余韻の喜びが伝わってきたのが昨日のよう。。

YouTubeでその時のアルバムを再確認。
「Rock with you」涙が出ました。私の中では名曲です。

当時、可愛いし、カッコいいな。。
Don't stop 'til you get enough
天才でしたよね。。。




さて、話は変わりますが、
渋谷のフェルミエに「バルデオン」がありました。

スペインのチーズと言えば羊乳を使ったものが多いのですが、「バルデオン」は牛乳を使ったブルーチーズです。
ただ時期によって山羊乳を混ぜたり、山羊乳だけで作ることもあるそうですが。

北部のいくつかの州にまたがったピコス・デ・ヨーロッパという山脈があります。自然の深い洞窟がいくつもあるそうです。ちょうどレオン州のあたりにあるバルデオンという名の谷があり、その洞窟でこのチーズが作られるているそうです。熟成されると、カエデの葉で包まれます。しっとりとした食感の比較的食べやすいこのブルーチーズ、その歴史は長いそうです。

スライスで食べるのも美味しいのですが、練るとまた味わい深くなりさらに美味しくなります。

上はスライスしたりんごにバルデオンをぬってくるみをのせてみました。オリーブオイルを少しふりかけたり、はちみつをほんの少しかけても。

赤ワインにはもちろん、辛口の白ワインやシェリー酒にも合います。

なんだかブルーつながり。
ブルーな気持ちとブルーチーズの話でした。。。

2009年6月17日水曜日

Mi Mesa 追加クラスのお知らせ



Mi Mesaからのお知らせです。
「タパスを楽しむ」の追加クラスを行います。

6月28日(日)11時~14時

メニューは以下のとおりです。
どれもスペインを代表する家庭料理ばかり。タパスに興味のある方はもちろん、スペイン料理にはじめて挑戦したい方にもお勧めのメニューです。

・野菜とディップ2種
��ロメスコソースとひよこ豆のフムス)
・マッシュルームの詰め物
・プチ・アホ・トマテ
・トルティージャ(スペインオムレツ)
・スペイン風焼き鳥
・マッシュルームの詰め物
・赤ピーマンとアンチョビのカナッペ
・ブルーチーズとくるみのカナッペ
��赤ワイン

体験の方もお受けしますので、気軽にご参加ください!
お教室の詳細はMi Mesaへ。
お申込みはこちらから。

2009年6月15日月曜日

ソロージャ



マドリッドのプラド美術館で「ソロージャ展」が催されています。
国外の個人所有の作品なども含め100点以上の絵画が集結、展示されているのだそう。マドリッドの「ソロージャ美術館」からは14点が出品されている・・・ということは本当に滅多にお目にかかれない作品ばかりなんですね。。。すごい。

ソロージャは19世紀のスペイン印象派画家。
「印象派」絵画がちょっと苦手なのですが、このソロージャの絵には心揺れ動かされるんです。
特に海とたわむれる子ども達の絵のシリーズがとてもとても好き。
昨年も触れているのでそちらも読んでくださいね!

プラド美術館のHPに特別ページがあり、展示室を覗き見できます!それも15分といううれしい長さ♪

下の絵のビックサイズがプラド美術館の入り口に飾られているそうです(長女談)。左はソロージャ。
9月6日までにマドリッドに行かれる方、必見です!


2009年6月9日火曜日

コカとパン・コン・トマテ



ヤマザキパンさんの広告ページで
「コカ」と「パン・コン・トマテ」を載せて頂きました。
「dancyu」7月号です。

パン・コン・トマテはこれからの季節、朝に頂くとうれしいメニューですね。残ったプチトマトをトーストしたバゲットに塗りつけても良いんですよ。

CAVAのゼリー




カバという名前は知らない人が聞いたらさぞ可笑しいのでは・・と言葉にするたびに苦笑してしまいます。

カバはスペイン原産のぶどうを使いシャンパンと同じ製法で作られたスパークリングワインです。地下の蔵でゆっくりと丁寧に造られるので、それにちなみ「カバ(地下の蔵)」という名前になったそうです。
1800年代後半にカタルニア地方で造られはじめ、今でもそのほとんどがカタルニアで生産されています。それでカタルニアの人達はカバと馴染みが深く、共有する時間も多いんです。食前酒やお祝いの時にという印象がありますけれど、食事を通して、そしてバルで一杯という時にもカジュアルに楽しんでいます。

日本でもサントリーが「フレシネ」、メルシャンが「コドーニュ」などを輸入していて最近では近くの酒屋さんやスーパーでも気軽に購入できるようになりましたね。

グレープフルーツでゼリーを作りました。カバはドライを使っています。黒こしょうでちょっとスパイスをきかせた大人の味です。



グレープフルーツのCAVAゼリー

材料(2人分)
グレープフルーツ 1個
カバ(ドライ) 150cc
はちみつ 大さじ2(甘いのが好きな人はもっと入れて!)
板ゼラチン 3枚
黒こしょう 少々

●●●●●●
作り方
��.グレープフルーツは皮をむき、袋から果肉を取り出す。
��.ゼラチンは水50ccでふやかす。
��.鍋に2とはちみつを入れて火にかけ溶かす。火を止めカバと黒こしょうを加えさっと混ぜる。
��.型にグレープフルーツを並べ3をかけ、冷蔵庫で冷やし固める。

2009年6月8日月曜日

Mi Mesaのお知らせ

お教室のお知らせです。
今週13日土曜日の「パエリャ」クラスに
キャンセルが出ました!ご希望の方、体験の方
ぜひいらしてください。

今月のメニューは



バレンシア地方の米料理「アロス・アル・オルノ」を中心に、 
 ・海老のカクテル
 ・サーモンとアスパラガスのピンチョス
 ・ホワイトチョコレートのプリン
 *赤ワイン


お教室の詳細はMi Mesaへ。
お申込みはこちら
から。

2009年6月5日金曜日

6月の歌舞伎座

先月は新橋演舞場に赴きました。
鬼平狂としては外すわけにはいかず、歌舞伎座はお休みして吉右衛門さんの歌舞伎版[鬼平犯科帳]長谷川平蔵をたっぷりと。。。と胸ふくらませていたのに。。。。白塗りの鬼平が苦手な自分発見。。
歌舞伎として楽しめない、先入観コチコチな自分にがっかりでした。

さて今月は歌舞伎座へ。昨日まずは昼の部に行ってきました。

今回の演目の中でも[女殺油地獄]は仁左衛門さん「一世一代にて相勤め申し候」と、もうこのお役を演じるのが最後だというではないですか。
お役の与兵衛は色狂いで高利貸しから多額の借金、家庭内暴力をふるう23歳の放蕩息子。殺しの場ではこぼれた油の中でころんでは這いつくばり・・・かなりハードなお役なのです。
与兵衛は「若い人(役者)のエネルギーで見せた方がいい。」とご本人も遠ざかっていらしたところ、「歌舞伎座さよなら公演」ということでの「一世一代」と相成ったそう。
今回拝見できるだけでも大変ラッキーなのでした。

この作品は近松門左衛門が実際の事件をモチーフにして描いたもので、享保6年に人形浄瑠璃として上演されたそうです。それもたった一回限りの公演だったとか。それから明治まで復活されなかったのには諸説あるようですが、実はあまりにも残忍なので油屋(組合?)の圧力があったのではという説も。いつの時代もオイルマネー?強し。。

大阪が舞台のこの狂言。すっきりとした爽快感あふれる江戸前の男っぷりが似合う仁左衛門さんですが、大阪生まれで純粋な上方言葉が使えるお方。なんとも聞き心地の良い口跡。

とすっかりお芝居に没頭していた時、突如として歌舞伎座に「バカ野郎!」というおじさんの大声が響き渡り、あっという間に現実の世界に呼び戻されました!
な・・なんだ??なんか文句?え?誰に??
その後も続けて何度か「*△◎~バカ野郎~!!」。

それもクライマックスの殺しの場でですよ。。
仁左さんは表情一つ変わらず素晴らしい演技を続けていらっしゃいました。

歌舞伎座を後に泣きそうな気持を引きずりながら帰り道銀行に寄ったら、さっきまで与兵衛のお母さん役をやってらした秀太郎さんが!
思わず「頑張ってください!」と言ってしまった私に「ありがとう」と女形のあのやわらかい物腰でおっしゃってくださり、もやもやとしてた気持ちが破裂しそうになりました。私くしゃくしゃの顔になってただろうな。。

あ~あ。今回の[女殺油地獄]もう一度じっくり見直したい。。。



2009年6月1日月曜日

スズキと海老のシードル風味



ブログにレシピも!といううれしいお声があったので、これからは日々のレシピも載せていこうかと思います。ぜひ作ってみてくださいね。

さて、これから美味しくなる旬の魚といえばスズキです。以前お教室でもご紹介したスペイン北部アストゥリアス地方のスズキを使ったお料理です。

アストゥリアスは「グリーンスペイン」とも呼ばれるほど緑が多く、年間に渡り穏やかな気候の地域です。ここのリンゴ酒は名高く、こんな風に料理に使うことも少なくありません。スペイン語では“sidra”シドラ。
フランス語のシードルの方が馴染みがあるかもしれませんね。アルコール度数は3~4%。ほんのりと甘い発泡酒です。
残念なことに日本ではなかなか手に入りません。日本や他の国のシードルでしたら甘口ではないタイプを使ってみてください。



スズキと海老のシードル風味

材料(2人分)
スズキ(切り身) 2枚
アサリ(砂抜きをする) 6~8個
ベーコン(あればブロック)15g
海老(むきエビ) 8尾
玉ねぎ 1/2個
にんにく 1片
パプリカパウダー 大さじ1/2
白ワインビネガー 大さじ1
シードル 1/2カップ
生クリーム 1/4カップ
オリーブオイル 大さじ2
塩、こしょう 各適宜
チャービル 少々

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作り方
��. 玉ねぎとにんにくはみじん切りに、ベーコンは小さな角切りにする。
��. スズキは塩、こしょうを振る。フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れて皮を上に焼き、裏面も焼く。取り出しておく。
��. フライパンに残りのオリーブオイルを加え、玉ねぎを弱火でしんなりとするまで炒める。にんにくを加えて香りが出たら、パプリカパウダーを加えてさっと混ぜ火を止める。
��. 白ワインビネガーとシードルを加え、弱火で2分ほど煮る。そこにスズキとアサリ、ベーコン、海老、生クリームを入れて蓋をして煮込む。アサリが開き、海老に火が通ったら、火を止める。
��. 器に盛り、チャービルを添える。

��あさりとベーコンが塩分を含むので、塩は最後にお好みで調節して下さい。