それで、お昼はサンセバスチャンにいましたが、結局行ってしまいました。ゲタリア。
ここは中世の頃、城塞都市としてサンセバスチャンよりも早くつくられ漁業の町として大変栄えたそうです。その後大火で町の多くが焼失してしまい、さらに戦争で多くのダメージを受けたといいます。
この小さな村の中にエルカーノの像が2体。それもそのはず。マゼランの死後、船の指揮をとり世界一周を果たしたエルカーノ。ここゲタリアの出身なんだそうです。15世紀当時スペイン国王に「世界一周した最初の者」と称号を与えられたスペインの英雄なんです。
それからもう1人、バレンシアガもここゲタリアの出身だそう。かつて「モードの巨匠」と呼ばれファッション界に大きな影響を与えた人で、故人となった今でもブランドは守られ続け、今でも女子に人気ですよね。
昔は捕鯨基地だったとか。現在は世界でも屈指のアンチョビになるカタクチイワシが獲れるんだろうな。
カンタブリア海で獲れるカタクチイワシは身が厚く、その水の温度から身がしっかりと締まり美味。スペインの良質のオリーブオイルと漬け込んだその味は一頭地を抜いています。
ゲタリアはチャコリの原産地でもあります。海の風が強く雨が多いこの地域でできる特有のぶどうから造られる微発泡白ワイン。その爽やかな味は魚介料理と好相性。
やっぱり魚が諦められない私達は夜開くレストランを見つけました。しかし開くのは8時。かなり時間があり時間をつぶすことに。小高い山に登ったり。。。そうそうその山。帰りのタクシーのお兄さん曰く、その姿から「ネズミ山」と呼ばれているらしい。なんだか微笑ましい。
ゲタリアにあるレストランは殆どが炭火焼"parilla"専門で、どの店も炭火焼の大きな網が店の前や横に設置してあり、その日獲れた新鮮な魚を焼いてくれるんです。
お店は"Iribar"。私の独断で大きな"Rodaballo"カレイをチョイス。1.8kgもあるから、他の料理は頼まない方がベターとのお店のセニョーラの良心的なご指摘あり、魚介のクリームスープとサラダだけを頼みシェアすることに。
突き出しでカタクチイワシの酢漬けが。
魚の形をした網に挟まれて焼かれている私達のカレイ。。いい香り。
こういうシンプルな食べ方が一番美味しいですね。ふっくらとやわらかい身!。味付けはオリーブオイルと塩がかけてあるだけ。レモンがほしいと言ったら、とんでもなく拒否られてしまった。邪道だそうですww
レストランを出ると気温が下がりひどく寒くてびっくり。。。ホテルに戻ると外にはふわふわ小雪が舞い始めていました。。
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