2006年11月18日土曜日

バスクへ3




今回あえてサンセバスチャンではなく、オンダリビアだけに4日間泊まることにしました。
以前からこの村に泊まってみたかったのです。そして移動を避けるために。のんびり。ゆっくりとしたくて。



オンダリビアは中世のままのような小さな小さな村。海、そしてその向こうにはフランスが見えます。



この日は昨晩から合流したお教室の生徒さん2人と共に市バスに乗ってサンセバスチャンへ。いくつくらいバス停にとまったでしょうか。。
30分ほどで着きました。

8年ぶりのサンセバスチャン。変わりありません。冬の海、以前訪れた時の色々な想い出も甦ります。

と、感傷的になっている場合ではありません。
カメラのバッテリーを探しに早足でカメラ屋さんまわりです。やれやれ。。4件目にしてバッテリーはあったものの。チャージャーが品切れ状態。。。どのくらいもつか分からないバッテリー。。う~ん落胆。

それでも気を取り直し、町を散策、お店巡り。

朝市がたっていました。どこの市も出会えると嬉しく、とっても得した気分になります。その地域の生活を垣間見れますよね。
形がそれぞれ違うかぼちゃが並んでいました。
とんでもなくいびつで面白い形のものも!
日本のように甘くはない品種です。この時期にはスープに煮込みにとよく使われます。野菜、お豆と一緒にお花も売られています。



干しだら屋さん。スペイン全土に干しだら料理は広がっていますが、なんと言っても、バスクが元祖です。分厚いフィレを使った「Bacalao al pil-pil」やねぎ、じゃがいもと煮込む「Porrusalda」などなど、バスクの有名な干しだら料理があります。水に1日浸し、何度か水を取り替え、塩抜きをして使います。にんにく、唐辛子と炒めて卵をからめるのが、私の大好物。



お茶休みに。バスクの代表的なお菓子を。
PantxenetaとPastel vascoです。
パンチェネタは薄いパイに似た生地でクリームを包み、アーモンドをのせたもの。
バスクケーキは日本ではフランス語のガトーバスクとして親しまれているものです。これはプチサイズ。ほろっとしたアーモンドパウダーが入った生地でカスタードクリームを包んだものです。
この「Casa Otaegui」、1886年創業という老舗のケーキ屋さん。ここは品の良い甘さが美味しく、おすすめです。



夕方に生徒さん達と再び落ち合い、
旧市街のバルへチキテオ(バスク語ではしごすること)しに。
土曜日なので、行き交う人の多いこと。
真っ直ぐ歩けないほどです。
家族連れに、お年寄りグループに、若い人グループ、赤ちゃんの乳母車を押す人、犬連れも多い。
そんな人達が、バルに入ってはピンチョスをつまみ、チャコリをぐいっと飲む。楽しそうです。

私達もまず最初のバルで、
カウンターに何枚ものお皿の上にのった様々な
カナッペや楊枝に刺したピンチョスを自由につまみます。
好きなだけ食べて、後で自己申告するのが、
サンセバスチャン風。
バスクならではの、この信頼関係。不思議な慣わし。沢山の中から「次はこれにしようかな~」なんて迷いながら選び、食べるのって本当に楽しくて思わず顔もほころびます。
地元産微発泡の白ワインでますます気分良し!


成瀬さん撮影

「La Chuchara de San Telmo」は新鮮でした。どれも小皿にきれいに盛られ、色合いも美しく、手も込んでいて、繊細な味わいがまさに良いレストランメニューのミニチュア版のよう。
お店が始まったと同時に狭いお店の中は
あっという間にグラス片手のお客さんで賑わい、
すごい活気!外のテーブルを独占していたので、
2品ほど頼んでは、人ごみかき分けて、注文。
魚介のクリームスープに鴨にスズキ。。
いくら混んでいても、立ってカウンターで
ガンガンたのんで、食べたかった・・
だってどれも美味しかったんです!

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