2009年3月11日水曜日

エプロン


はや3月。
花粉症だ!インプラントの手術だ!確定申告だ!
と言い訳並べ、またブログを怠っているうちに...
ミモザも美しき咲き、
春ももうそこまで来ているではないですか。

apron

ソレイアードのエプロンを作りました。

お彼岸まではまだまだお天気も気まぐれかも
しれませんが、今日は良いお天気でした。
春間近の快晴の日にはとんでもなく
心が浮き立ってしまいます。
そして極々単純極まりないので
冬ほぼ静止状態だった「やる気」っていう奴が
新芽がにょきにょきと出るが如く現れるんです。
・・・ということで、吉祥寺コットンフィールドで
大人買い(笑)してしまった布が
何を作ってくれるのかといじらしく待っている。。

見慣れた風景が少しずつ春色に
変わって行きます。
ミモザ色、桜色、新緑色。。
ところで、最近着物の勉強をしていると、
なんとも美しい色の名前に出会います。
桜に関する色だけでも薄桜、桜鼠、灰桜とか
あるらしい。。うっとり。。
そして季節を先取りして着る着物は
もうとっくに春なのですね。

初めて自分で着物を誂えました。
白生地から選び、染める色を決めていく。
なんかとっても贅沢な楽しみ。
出来上がるのが日々待ち遠しい。こんな風にワクワクと待つっていうのもまた実に贅沢。

その着物、空色の無地を選びました。
桜の木に芽吹き始めた新芽の
向こうに広がる青い空。
春は木を見上げることが多くなり、
またそんな空の色にほっ。
私の春の色は空色かな。。
エプロンもまずは空色だったし。。

寒さでコチコチになっていた
気持がゆるるりととけるように
ほんわかした気分になりますね。
だから春の訪れって感動的です。
冬が苦手なので、そう感じる時の気持ちの
高揚ったら格別なのです。

2009年2月11日水曜日

ラウルと一緒に


先週はスペインから客人がありました。
娘のボーイフレンドのラウルです。
夏、スペインで会ったので調度半年ぶりの
再会となりました。

彼にとってははじめての日本。
それで先週は浅草、鎌倉などに出掛け、
私もすっかり便乗。観光を楽しみました。



鎌倉へ行った日は滞在中一番のお天気に。
江ノ電から見えた富士山があんまり美しかったので
江ノ島まで足を伸ばしました。
海の彼方にそびえ立つ美しい山に
ラウルも息をのみ、日本での一番のお土産に
なったと感激。私もこの日のお天気には本当に
感謝しました。

さて、旅行中の楽しみは、やはり「食」ですよね。

実はスペイン人らしからず、魚介は苦手という彼。
生魚なんて見たら顔色が変わります。
ということで、お肉中心の料理と相成りました。
家では2度手料理でもてなしたのですが、
あちゃあ。。大失敗。
彼は甘い味付けのお肉が苦手だったのに、
作ってしまいました。すきやきを。
その次にはハンバーグを作りましたが、
これは無難に満足してくれました!

外食の方も、いかに喜んでもらえるか、
外国の人を連れて行く所は考えちゃうものです。

あの店、この店と思いつつ結局赴いたのは
まずは「銀座イベリコ」。イベリコ豚のしゃぶしゃぶに「え?こういう食べかた??スペインではありえない!新鮮!」とうれしいリアクション。
浅草では「ぱいち」のメンチカツとこじんまりした
店の雰囲気、壁のお祭りの写真にまたまたうれしいリアクション。
彼はタランティーノファンということで、麻布の「権八」にも行きました。ここ・・外国人は間違いなく喜びます。

権八

吉祥寺の「牛鉄」に行き、焼き肉にも初挑戦。
これもまた彼のテンション、かなり上がりました。
お箸でお肉の焼き具合を確かめるラウル。
最後にはけっこうな焼き肉奉行っぷり発揮!
それから、喜んでいたお店がもうひとつ。
吉祥寺の焼鳥屋さん「いせや」。
立って食べて呑んで、スペインのバル文化と通じるんですねぇ。

いやはや、日本にはエンターティメントな
お店がたくさんあります。
今回は私も美味しくて楽しい日本を再認識しました。
ラウルにとっても良い思い出になったかなぁ。。


2009年2月7日土曜日

2月歌舞伎座


今月も待ちに待った歌舞伎座に
スキップでもしたいくらいの勢いで
行ってまいりました。

一日千秋の思いで待っていた吉右衛門さんの
勧進帳。
気迫あふれる弁慶は大変見ごたえがありました。

感情がひとつひとつ伝わってきて、ハラハラしたり
ほっとしたり、すっかり引き込まれました。
吉右衛門さんの恰幅の良さもイメージしている
弁慶にぴったりと重なるんです。

飛び六方が始まる時のあの張り詰めた雰囲気、
息をのみます。まさに歌舞伎の醍醐味ですね。
あ~今思い出すだけでも、ワクワク。
もう一度吉右衛門さんの弁慶が観たい!!

ところで、歌舞伎座でお弁当を食べるのも楽しみのひとつです。
待ち合わせに遅刻してしまったので、
その間に友人がお弁当を買っておいてくれました。
恵方巻き!そうです。その日は去る節分の日だったのです。
恵方巻き、食べ方に色々ルールがあるんですね。。
おまけの羅針盤に合わせてまずは東北東を向く。
良かった。舞台上手の方。。後ろだったらどうしよう
かと思いました。。。セーフ。
食べきるまでしゃべってはいけない。ただひたすら食べる。ということで、やたらと太い恵方巻きに「がぶりつく」。食べ終わり笑ってる友人を脇目にどうしても早食べとなる。。。時々詰まらせる。イクラはぽろぽろ落ちる。でも無言のまま、また食べ続ける。
けっこう、きつい。。福に来てもらうのって大変。
いや、これくらいやらなきゃ福だって来たがらない!

実は「節分」のこの日を選んだのは、
昨年の役者の豆まきを見逃し、
今年こそは観たいと切望していたからでした。
吉右衛門さんの袴姿。投げられた豆、絶対キャッチするぞ、とワクワクしていたのに。。。
はい!正真正銘のミーハーです。。

ところが、夜の部でやった去年と違い、昼の部でもうやってしまったらしい。あららら。。

それから、この日こそ着物デビューとスタンバイしていたにも拘らず、色々事情ありまして、かなわず。
へこむ。。。
え~い絶対次回こそ!

兎にも角にも、今月もまた
「歌舞伎に出会えて良かった」と
感慨深い思いでございます。。。

2009年1月30日金曜日

tapas


今年某出版社で出して頂く、
タパス(おつまみ)の本の準備をしています。



私が撮った試し撮りです。
「牡蠣のトマト煮」「トマトと長いも」
「あさりの詰め物」など。。。
どれも簡単でささっと作れるものを
チョイスしてます。

「こんなおつまみの本があったらなぁ~。。」
という方、Mi Mesaまでご意見を!

2009年1月19日月曜日

冬の献立のヒントに。。


*先週の木曜日は調布、土曜日は葛飾の
「東京ガスキッチンランド」で特別講習を行いました。

来て下さった皆さん、ありがとうございました。

キッチンランドで紹介させて頂いたのは
「白インゲン豆と魚介の煮込み」「スペインオムレツ」
「タラのスパイス風味」「ポルボロン」などです。

「白インゲン豆と魚介の煮込み」は
玉ねぎをしっかり炒め、
ニンニクとイカを入れてさらに炒めたら、
シェリー酒を加え煮詰めます。
そこにゆでた白インゲン豆とその煮汁、
むき海老、あさり、赤トウガラシを入れて
15分ほど弱火で煮込みます。


photo by Watanabe-san

魚介の味が豆に染み込んだ
寒い日にうれしい煮込みです。

そうそう。冬にうれしいお料理がありました。
ちょっとここに出すのが遅れてしまいましたが、

*関西の
池田銀行さんで鍋料理3品をご紹介してます。

*レタスクラブ1/25日号の「おかずカレンダー」に
レシピ16品をご紹介しています。

*朝日新聞付録小冊子「朝日クッキングサークル」
2月号で冬のヘルシーなレシピ9品を
ご紹介しています。

いずれも毎日の献立にぜひお役立て下さいね!




2009年1月12日月曜日

今月のお教室


●今月の「パエージャのあるおもてなし」は
第3回目でした。

「イカ墨のパエージャ」を中心に
「パン・コン・トマテ」と「カタルニア風サラダ」、
そしてデザートは「チョコレートクリーム」。
飲み物はこれもカタルニアのカバ。

イカ墨のパエージャは
「Arroz negro」黒いごはんと呼ばれる
カタルニア地方の料理です。




●「ふだん着のスペイン料理」は
第1回目バスク料理でした。



たっぷりの焼き赤ピーマン「エスカリバーダ」です。



オーブンでこんがりと焼いたズッキーニのパステル。
メインは「イカの墨煮とサフランごはん」
デザートはバスク風ドライフルーツのコンポート。
飲み物は白ワインで。

2009年1月9日金曜日

東方三賢人の日


もう過ぎてしまったけれど、
1月6日は「東方三賢人の日」です。
三賢人がキリストさまの誕生を祝うために
星に導かれベツレムを訪れ、贈り物を捧げた
日です。

スペインやイタリアでは
その言い伝えにちなんで、子ども達は
ラクダに乗ってやってくる三賢人からプレゼントを
もらいます。それで別名「子供の日」とも呼ばれているんです。

三賢人は新約聖書の中では占星術に精通した
博士(Mago)として登場します。
後に王(Reyes)だったのではという説も生まれ、
スペインでは「Reyes Magos」と呼ばれています。
ただ、一般的には「Magos」というのは魔術師という意味なので、「魔術師の王様」・・・・
う~ん「魔法が使える王様」という感じでしょうか。
なんとも神秘的な・・特に子供たちには
ワクワクする響きだと思います。

そして、スペインでは
「ロスコン・デ・レジェス(王様のお菓子)」を
食べる習慣があります。



小麦粉と卵にイーストを混ぜてこね、
リング状に焼きあげます。
ドレンチェリーはルビーにエメラルド。
王様たちの帽子(マントという説も)に飾られた
宝石たちを表しています。
そして中には陶器のミニチュアおもちゃが
ひとつだけ入っています。
これに当たった人は今年1年幸運に恵まれる
と言われています。

この習慣は18世紀にフェリペ5世が
フランスから伝承したとか。
そうです。フランスの「ガレットデロワ」。
パイ生地の中にアーモンドクリームが入った
フランスでもまだ習慣が残っている
1月6日に食べるケーキです。

昨日のレタスクラブ3月号の撮影時、
スタイリストさんがガレットデロワを
差し入れに持って来て下さいました!
それでやりましたよ。儀式を♪



当たったのは編集者の池谷さん!
女王さまのケーキを羨ましそうに
見てるのはカメラマンの白根さん。。

ところで、このケーキは歴史を辿ると古代ローマの時代まで遡るのですよ。
農耕の神・サトゥルヌスのお祭りの時に
庶民にいちじくやデーツ、蜂蜜で作ったケーキが
配られ、その中に隠されたそら豆が当たったら、
奴隷でさえもお祭りの間だけ王様の座が
与えられたのだそうです。

よ~く考えたら、三賢人とは関係ないのですね。。。
でも王様つながりでぴったり一致してる!

さて、スペインのロスコン・デ・レジェスの特徴は
何と言っても、オレンジフラワーウォーターの香り。



オレンジの花の蕾で作ったお水です。
フランス、ガストンモントゥ社の容器が
とっても可愛らしい。
クオカや富澤商店に置いてあります。