2009年1月9日金曜日

東方三賢人の日


もう過ぎてしまったけれど、
1月6日は「東方三賢人の日」です。
三賢人がキリストさまの誕生を祝うために
星に導かれベツレムを訪れ、贈り物を捧げた
日です。

スペインやイタリアでは
その言い伝えにちなんで、子ども達は
ラクダに乗ってやってくる三賢人からプレゼントを
もらいます。それで別名「子供の日」とも呼ばれているんです。

三賢人は新約聖書の中では占星術に精通した
博士(Mago)として登場します。
後に王(Reyes)だったのではという説も生まれ、
スペインでは「Reyes Magos」と呼ばれています。
ただ、一般的には「Magos」というのは魔術師という意味なので、「魔術師の王様」・・・・
う~ん「魔法が使える王様」という感じでしょうか。
なんとも神秘的な・・特に子供たちには
ワクワクする響きだと思います。

そして、スペインでは
「ロスコン・デ・レジェス(王様のお菓子)」を
食べる習慣があります。



小麦粉と卵にイーストを混ぜてこね、
リング状に焼きあげます。
ドレンチェリーはルビーにエメラルド。
王様たちの帽子(マントという説も)に飾られた
宝石たちを表しています。
そして中には陶器のミニチュアおもちゃが
ひとつだけ入っています。
これに当たった人は今年1年幸運に恵まれる
と言われています。

この習慣は18世紀にフェリペ5世が
フランスから伝承したとか。
そうです。フランスの「ガレットデロワ」。
パイ生地の中にアーモンドクリームが入った
フランスでもまだ習慣が残っている
1月6日に食べるケーキです。

昨日のレタスクラブ3月号の撮影時、
スタイリストさんがガレットデロワを
差し入れに持って来て下さいました!
それでやりましたよ。儀式を♪



当たったのは編集者の池谷さん!
女王さまのケーキを羨ましそうに
見てるのはカメラマンの白根さん。。

ところで、このケーキは歴史を辿ると古代ローマの時代まで遡るのですよ。
農耕の神・サトゥルヌスのお祭りの時に
庶民にいちじくやデーツ、蜂蜜で作ったケーキが
配られ、その中に隠されたそら豆が当たったら、
奴隷でさえもお祭りの間だけ王様の座が
与えられたのだそうです。

よ~く考えたら、三賢人とは関係ないのですね。。。
でも王様つながりでぴったり一致してる!

さて、スペインのロスコン・デ・レジェスの特徴は
何と言っても、オレンジフラワーウォーターの香り。



オレンジの花の蕾で作ったお水です。
フランス、ガストンモントゥ社の容器が
とっても可愛らしい。
クオカや富澤商店に置いてあります。




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