2009年8月8日土曜日

ZARA HOME




ザラ(スペイン語ではサラですが)はガリシアのアパレルメーカーが34年前にブランドを立ち上げ、現在は世界中で展開。日本にもすっかり定着した感がありますね。

まだ日本では知られていないのが“ZARA HOME”
ベッドリネンからテーブルウェアまで揃ったザラのインテリア雑貨のお店です。
シャビーシックが主流で優しい色合いとシンプルなデザインが素敵です。モダンゴシックなデザインもまた素敵で華美な感じなものの、価格は意外とリーズナブルなんです。

ちょっとHP(オンラインショップ)を覗いてみませんか。nextZARA HOME

最初のページの右に国名が出てくるように(クリックするとその国の言葉で表示されます)ヨーロッパ各国にどんどん広がっているよう。パリでも人気だそうです。日本にも来るといいのになぁ。。。



家ではもう定番の鍋敷き。これは昨年友達にマドリッドのお土産にも買ってきました。「夏の虫」写真立てと調度良い大きさのレードル。
こんな小物も楽しいお店です。

2009年8月4日火曜日

アラトリステ



















スペイン映画「アラトリステ」のDVDを観ました。
スペインでは2年前に大ヒットとなった映画で、
日本では昨年末上映、最近DVD化となりました。

原作はアルトゥーロ・ペレス・レベルテの冒険小説。

私にとってこの作家は国営TVで特派員として戦地や僻地でレポートしていた
ジャーナリストとしての印象がとても強いのですが、
後に小説家に転身し、次々とベストセラーを出しています。
初期のヒットと言えば「呪いのデュマ倶楽部」。

ロマン・ポランスキー監督、ジョニー・デップ主演で「ナインスゲート」
として映画化されたのをご存知の方も多いかもしれません。

「アラトリステ」は96年に出た冒険長編小説で、

原題は「El Capitan Alatriste(アラトリステ隊長)」...と言っても、
私は読んだ事がないので感想が述べられないのですが、
シリーズ化され現在6巻まで次々とベストセラーとなり
冒険小説というだけではなく歴史小説というスタンスでも
年齢を問わず多くの人に読まれている、実におもしろいお話だそうです。

映画の方は「ウエルカム ヘブン」のヤネス監督。

俳優陣もスペインの旬な俳優たちでかためていますが、
主役のアラトリステ役はアメリカのヴィゴ・モーテンセンが抜擢、
スペイン語での熱演です!
Superミーハーな私は一時「ロード・オブ・ザ・リング」
ヴィゴのアラゴルンに随分とハマったものでした。
それでこのスペインつながりに、久々の中世の衣装姿に、
期待しないわけがありません!

さて、舞台は17世紀。

新大陸発見による黄金時代が輝かしかったスペインにも
大きな陰りが落ち衰退の途をたどっていた頃。 
フェリッペ4世の治世下、寵臣オリバーレス伯爵に国は託されていました。
当時80年戦争の真っただ中。プロテスタントがどんどんと勢力を
増していたこの時代。
80年戦争はプロテスタントのオランダが独立を訴え勃発した
宗教戦争であり独立戦争です。

主人公のアラトリステはフランドルで傭兵として戦っていました。

勇敢な剣の達人はその名を轟かしていたのでしょう。
しかし所詮傭兵。マドリッドに戻ればその暮らしは苦しく、
刺客の仕事も承諾せざるを得ません。宮廷の陰謀にも巻き込まれて行きます。
再びフランドルの戦場、ブレダの包囲戦に赴くアラトリステ。

数年後マドリッドに戻るとオリバーレス伯爵から密輸の黄金を
略奪するという任務の依頼が。
また時は流れます。

その頃80年戦争もまだ終息を見ない中フランスとの30年戦争も
激しさを増していました。アラトリステは再び戦場へ。
ロクロワの戦いへと身を投じます。
冒頭で亡くなる戦友の息子との親子のような関係、

愛する人マリアとの悲恋なども含め物語は展開されていきます。

アラトリステは架空の人物ですが、歴史的事実をバックグラウンドに、

実在の人物も次々と登場します。友人は詩人のケベードだし、
マリアさえも実在の人物らしいです。
歴史という大きな波に流されながらも、沈着冷静、勇敢果敢、

義を重んじ人情厚く、誇り高い・・そして哀愁をまとっている
アラトリステの魅力がよく表れています。
「その論理観と忠誠心は日本の武士道にも通じていると思った」

とヴィゴがインタビューで語っていたようです。なるほど。。

せっかく大長編大作なのですから、3部作ぐらいで

まとめてほしかったですね。。
しかしこの映画、ベラスケスの絵をイメージしたと言うとおり、

映像がとても美しい。この映像美はスペインの監督とクルーで
なければ出せない素晴らしさでしょう。ブレダの開城のシーンは
まさにベラスケスの絵そのものですし、愛し合いながらも一緒には
なれなかったマリアとの場面も絵画のようでした。
マドリッドの居酒屋の雰囲気も埃っぽくて汚い加減が雰囲気抜群!



 






ほほほ〜〜♡



ヴィゴは本当に素晴らしい演技で、はまり役でした。。
ただただ。。。周りが濃いのも手伝い、ラテンではない美しさが
際立ってしまった・・・というところに大いに目をつぶると、
実にハマる映画ですよ!
戦争の予習とベラスケスの絵は前もってネットなどで

チェックしておくと一層楽しめると思います。
(「セビリアの水売り」「ブレダの開城」フェリッペ4世やオリバーレス伯爵の肖像画など)

ところで、またまたこの原作者のぺレスーレベルテですが。。
ジャーナリストだった頃は細身の体に神経質そうな顔に大きな眼鏡。

レポートでは戦場の恐ろしさが直に伝わってきて、
彼を見るとある意味緊張感が走ったものです。
そんな彼が書いた戦争ものともなると時代は違うとしても
やけにリアルです。
それがまた良いものを書かせたんでしょうね。
しかし最近の写真を見ると、おっとりとした優しい良いお顔になって、
なんだかこちらもほっとしましたよ。。

2009年7月23日木曜日

久々に







半年ぶりに“愉快な仲間たち←笠原氏命名(笑)”と集まりました。
年末にも集まった私の子供でもおかしくないくらいの若い連中です。
今回はポットラックパーティ。7人がそれぞれ持ってくると色々なものがあって楽しい♪
おなかいっぱいの1日となりました。



久保さん持参の「うかい」のくみあげ豆腐!ど~ん!今回インパクト力1位。それに美味しい♪



私はガスパチョ、いわしのスパイスエスカベチェ、ズッキーニの炒め物、ピキージョ赤ピーマンの詰め物を作りました。

小瀬ちゃん画像提供ありがとう!

2009年7月22日水曜日

サラダとスープと



17日に発売したNHKきょうの料理のムック本「サラダ&スープ」です。
私のレシピも出てます。
野菜がたっぷり食べられるいつもとちょっと違うサラダやスープって新鮮でうれしいですよね♪

2009年7月17日金曜日

iPod touch

どこに行くにも一緒。。といえばiPod。

最近iPod touchに買い換えました。
もう大満足中です♪♪♪
より大きな画面は見やすくてきれいですし、より軽いんです。



Macユーザーの次女はほぼ同時期にiPhoneを購入。touchを買う前に娘にiPhoneを薦められたのですが、電話とiPodは別物として使いたい...と頭が固いことを言って拒否。あ~本当はバッグにひとつだけで収まったらそれって楽だったかも...そのうえこのtouchはSkypeにも対応すると聞いたら、うれしくなってしまう。。これまた大いなる矛盾。

iPod使いだけでまだまだ使いこなせていませんが、お気に入りの動画や画像をどこでもいつでも見られるのがまたうれしい。この画面だからこそですよ♪♪

iPod touchはこの秋、新型が出るそうですね。カメラ搭載だという噂です。さてどんなに進化するんでしょうか。

2009年7月16日木曜日

ナスのピカタ

忙しさにかまけてブログもすっかりご無沙汰している間に7月ももう半ばになってしまいました。
梅雨も明け、いよいよ夏本番ですね。

夏らしい野菜、きゅうりとなすをいただきました。このきゅうり、ことの外立派でびっくり。
まるでスペインのきゅうり「pepino」のような太さです。



スペインの家庭でよく作るのがナスのピカタ。
輪切りのナスに小麦粉をまぶして溶いた卵をからませて多めの油で焼きます。友人は小麦粉だけで素揚げのようにもよくしていました。
ナスは日本と同じ品種ですが、米ナスのように大きいものが主流です。えぐっぽさもさしてありません。
米ナスがあったら、中にチーズをはさんでちょっとボリュームをつけてみてください。もちろん日本のナスでも。画像はいただいたナスで作ったチーズピカタです。



ナスのチーズピカタ

材料
ナス 
チーズ(溶けやすいチーズ)
卵 
小麦粉 
オリーブオイル 

すべて適宜

●●●●●●
作り方
① ナスとチーズはごく薄く同じ厚さに切る。ナスに軽く塩(チーズの塩分によって)をふる。
② ナス2枚の間にチーズをはさみ、小麦粉をつけ、溶き卵に通す。
③ フライパンにオリーブオイルを多めに入れ温め、ナスの両面をこんがりと焼く。

2009年6月28日日曜日

バルデオン


清志郎の時といい、マイケル・ジャクソンといい、同じ時代に生きてきた人の訃報にはなんともさみしい思いにかられます。

小さい頃母が好んで見ていたTV「アンディ・ウイリアムス・ショー」で踊って歌っていた小さな可愛い黒人の男の子。幼い私の目に大きく焼きつきました。いや随分と昔のことです。。。マイケル・ジャクソン。。亡くなっちゃったんですね。。
ライブに行ったことがあるのが今では自慢になっちゃいました。
ということで以下自慢です。
「スリラー」の前のアルバム発表のライブ、おそらくソロ活動開始のライブだったはず。整形もひどくなく、ファンキーでソウルな曲がパワフルだった頃。会場はカリフォルニアのオークランドで観客はほとんどが黒人さん達でした。ライブが終わった後も熱狂冷めあがらず踊り続けるお客さん達にこっちまで余韻の喜びが伝わってきたのが昨日のよう。。

YouTubeでその時のアルバムを再確認。
「Rock with you」涙が出ました。私の中では名曲です。

当時、可愛いし、カッコいいな。。
Don't stop 'til you get enough
天才でしたよね。。。




さて、話は変わりますが、
渋谷のフェルミエに「バルデオン」がありました。

スペインのチーズと言えば羊乳を使ったものが多いのですが、「バルデオン」は牛乳を使ったブルーチーズです。
ただ時期によって山羊乳を混ぜたり、山羊乳だけで作ることもあるそうですが。

北部のいくつかの州にまたがったピコス・デ・ヨーロッパという山脈があります。自然の深い洞窟がいくつもあるそうです。ちょうどレオン州のあたりにあるバルデオンという名の谷があり、その洞窟でこのチーズが作られるているそうです。熟成されると、カエデの葉で包まれます。しっとりとした食感の比較的食べやすいこのブルーチーズ、その歴史は長いそうです。

スライスで食べるのも美味しいのですが、練るとまた味わい深くなりさらに美味しくなります。

上はスライスしたりんごにバルデオンをぬってくるみをのせてみました。オリーブオイルを少しふりかけたり、はちみつをほんの少しかけても。

赤ワインにはもちろん、辛口の白ワインやシェリー酒にも合います。

なんだかブルーつながり。
ブルーな気持ちとブルーチーズの話でした。。。