バスクに到着。
ビルバオを基地にしていくつかの修道院をまわることにしました。まず赴いたのがビルバオ近郊Elorrioエロリオです。
バスターミナルからバスに乗って1時間ほど。のはずが、ふと気がついたら2時間も経ち、またビルバオに戻っていたという情けない失態!
表示される停留所名をしっかりチェックしないで、ウトウトなんてしているとあっという間に通り越しちゃいます。終点でみんなが降りるだろうから、なんて安心もよくありません。本数が少ないからか「逆だけどもう乗っちゃおう」という人達がいるのかしら。。終点でも私を含めたくさん人が乗っていたのです!
「なに!なんで乗ってるの??お前まさか降りなかったの??姿が見えないから降りたと思ってたよ。まったく!」とバスの運転手さんにも散々呆れられてしまったのでした。。
自分のボケ加減と時間のロスとにかなり凹みましたが、ビルバオのバルでしっかり充電し、午後から出直しました。
そしたらまたバスの運転手さんが同じ。。。「今度は絶対声掛けるから一番前に座れ!」と親切にも強要。おかげで無事2回目にしてエロリオに到着。
エロリオは小さな小さな村でした。
修道院が開くのに時間があったので村を歩いてみました。
古い市庁舎、壁や飾り窓の美しい家々。山に囲まれた静かな村。
バス停からも村の中心地からもすぐそばにある”Monasterio de Santa Ana" 聖アナ修道院です。
たいていTornoがある場所は正門ではない、ひっそりとした小さな扉だったりします。表示されてないことが多いので、これはもう感にまかせるしかないです。
16時に開くはずがなかなか開きません。午後開かなくなってしまったのではという不安が渦巻きます。電話しようかどうしようかと思っているその時!修道女が出て来て表門を開け「あら、どれくらい待ったの?大変だったわね。さ、どうぞどうぞ」と優しく中へ導いてくれました。なんでしょうね、あの修道服を見るだけでちょっと救われちゃう気がしちゃうのは。午前中からの凹みがいっきに解消されちゃいました。
外は午後の日差しが強く暑いほどでしたが、中はひんやり。
この修道院も歴史は古く、300年前に建てられたものだそう。
ここのお菓子はなかなか一般に売られることはなく、その販売は60年ほど前からだといいます。
修道女はTornoの中に入ってしまい、もう顔を見ることはありませんでした。顔は見えずともTornoごしに話をしながらも、この日に売っていたMostachonesとやけど用クリームを購入。
Mostachones モスタチョーネスは卵白で作ったお菓子です。
なんともなつかしいふわっとしたやさしい食感、口の中でほんのりと甘く広がる味。
そして、手作りの”やけど用のクリーム”。オリーブオイル、ハーブ、蜜蝋で作ったこのクリームは「やけどだけではなくって、ケガや痛みにも大丈夫だから、使ってね!」と修道女が言うので思わず大きいサイズも買ってしまいました。
ケーキもホール売りで少し高いけれど、予約すれば作ってくれるそう。ミキサーも使わずすべて手作り。次に訪れる時には食べてみたいな。
帰りのバスで食べたモスタチョーネスがおいしかったこと。今回のお菓子の中でもわすれられない味となりました。
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