2008年1月14日月曜日

「ふだん着のスペイン料理」から


先週からお教室がはじまりました。

今月は「ふだん着のスペイン料理」も「パエージャのあるおもてなし」もカタルニア地方がテーマです。

「~スペイン料理」のコースは始めて以来3年近くになりますが、リピート無しで毎月メニューが変わります。それだけスペイン料理、なかなかバラエティーに富み、各地方それぞれ特色のあるおもしろい、そして美味しい料理があるのです。

今まで何回か『カタルニア料理」をやりました。
スペイン料理の中でもバスク料理と並び興味深く、大好きなんです。

カタルニア料理は地中海に面し、魚介も豊富、また美しい山々と緑にも恵まれ美味しい食材も盛りだくさん。そして何と言っても中世から港町として栄え、色々な国との交流が盛んだったことから、大いに影響を受けたのでしょう。お料理もスペインの中でも大変個性豊かなんです。
お肉と果物を合わせたり、煮込みにチョコレートを入れたり、海と山のものを合わせたり。。実に楽しい。

さて、今月は。。

��あんこうのスープ
 アーモンドとにんにくで風味をつけたパン入りスープ。
 あんこうに関しては今月号のNHKスペイン語講座
 (ラジオ版)テキストで少々解説しておりますので、
  ご覧下さい!
��カタルニア風じゃがいものお焼き
 キャベツとじゃがいもを混ぜてお焼きに。
��タラのムッセリーナ・オレンジ風味
 生ダラの上にオレンジ果汁を加えたアリオリソースを
 のせて焼きます。ほうれん草とにんにくの芽を添えて。

��レリダ風洋梨のクリーム煮
   (レシピは下記に:写真後ほど更新予定)

来月は『ガリシア地方の料理」です。


レリダ風洋梨のクリーム煮
��*******
材料(4人分)
   洋梨 2個
   牛乳 2カップ
   グラニュー糖 大さじ4
   卵 2個
   シナモンスティック 1本
   コーンスターチ 大さじ1

作り方
 1)洋梨は皮をむき、くし型に切り芯を取る。
   卵は卵白と卵黄に分ける。
 2)お鍋に牛乳とグラニュー糖、シナモンステ
   ィックを入れて沸騰寸前に?を入れて、も
   う一度沸騰したら、弱火にして20分ほど
   煮る。
 3)洋梨とシナモンスティックを取り出してお
   く。
 4)コーンスターチを牛乳1/4カップの牛乳
   で溶き、溶いた卵黄と混ぜる。鍋の牛乳に
   混ぜて弱火でとろりとするまで混ぜる。
   洋梨にかけて、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷
   やす。
 5)卵白をグラニュー糖大さじ2(分量外)は
   かたく泡立てる。
 6)器に4の洋梨とクリームを添えて、5の
   メレンゲをのせる。

2008年1月3日木曜日

新春のよき日に


明けましておめでとうございます。
皆さんにとって健康で幸多い新年となりますように!

快晴続きの新年、とても清々しいですね。
元旦には雪をかぶった美しい富士山が見えました。
これは縁起良し!!と喜んでたところ、
初詣のおみくじは「あらら。。」でした。
しかし、記してあった事は納得のいく事ばかり。
��年間忘れないように心していこうと思うのでした。

どうぞ今年もよろしくお願い致します。

2007年6月15日金曜日

「ふだん着のスペイン料理」先月と今月


先月のお教室は「カタルニア料理」でした。

バルセロナ風とも呼ばれている
「カネローネス」イタリアのカネロネを
スペイン風にアレンジしているもの。
港町として栄え、古くからイタリアと交流があったカタルニア地方ならではのお料理です。



カタルニアの人達には大変親しまれていて、
クリスマスはもちろん、お祝いの日や、普段のおかずとして欠かせないものです。中には3種類のお肉の挽肉を入れて、なんとも素朴な味わいです。

「鶏肉のペピトリア」は鶏肉をニンニク、白ワイン、ゆで卵のソースで煮込むスペイン全土に広がっているポピュラーな肉料理です。その料理もカタルニア地方ではこんな風に。シナモンとパプリカの香りがきいたエキゾチックな味は白いご飯にとてもよく合います。



トマトとマッシュルームのサラダに
ピスタチオ・ドレッシングを添えて。



お菓子は「コカ・デ・サンファン」。
サンファンの日=夏至の日にカタルニアで食べる
パンのようなお菓子です。
これはNHKのラジオ講座のテキスト6月号で
触れています。



そして今月は「バスク料理」。
2年間毎月違うスペインメニューをご紹介していますが、バスク料理は何度ともなくやっている私にとってこだわりの地方。今回は「イワシの詰め物」です。

イワシの間にピーマン、赤ピーマン、ニンニク、玉ねぎを炒めたソフリートとチーズをはさみピカタにして炒めます。実はこの料理はカタクチイワシを使って、揚げるのですが、真イワシを使うと立派なおかずになるんです。

「キャベツとあさりのサラダ」を添えて。



「じゃがいものグリーンソース煮」のグリーンはイタリアンパセリの色。あさりの味がじゃがいもに染み込み、パセリの香りがする一品です。



お菓子は「ガトーバスク(パステル・バスク)」を作りました。シナモンとレモンの香りのカスタードをタルトのような生地ではさんだケーキです。

2007年6月11日月曜日

春野菜のメネストラ


野菜の本当の美味しさは旬のものに限ります。
と、言ってもなかなか野菜本来の味に出会うのが
日本では難しいですね。

今月のお教室で、
そしてNHKラジオ講座テキスト今月号で、
紹介させて頂いた北部ナバラ地方、リオハ地方の
郷土料理「Menestra de verduras」です。



今ではスペイン全土の家庭で楽しんでいる野菜料理です。
写真だと分かりませんが、ソラ豆もたっぷりです。
これらの野菜の他にアーティチョークが入っているのが
定番ですが、芽キャベツを入れる時もあります。

はじめてスペインでこのお料理に出会った時、
野菜がクタクタになったものが出てきました。
家庭やお店によってもスタイルは多少違うのです。

カルド(おだし)をひたひたに入れたり、
野菜を茹でずに揚げる場合もあります。
私は楽なこともあるけれど、硬めに茹でたものが好きです。

最初の頃はあまりこのお料理の良さが分かりませんでした。
今はほんのりと香るワインとにんにくが野菜の甘さを
引き出し、野菜の味を楽しめると実感しています。

そして何と言っても、
たっぷりと野菜が食べられる贅沢も。。

今月のお教室でご紹介したもうひとつ。
春野菜ではありませんが、日本でも1年中手に入る
赤ピーマン(パプリカ)のクリームスープです。
赤ピーマンって甘いんだなあ。。と実感できます。



夏にはきりりと冷たく冷やして食べると美味しいですね。

2007年6月9日土曜日

ジェフのBBQ


ブログも久々。妹の家にも久しぶりに行ってきました。
どんなに忙しくても月に2回は甥と姪の顔を見に行くのですが。先月1度行ったきりでした。

妹の子供たちは、
ブラッド、リア、ティアの3人。
ティアはあんよができるようになったばかりです.上の2人はやんちゃな時期ですが、3人の可愛らしさにけっこうメロメロな私です。

そして妹の家へ行くもうひとつの楽しみは
義理の弟ジェフの定番BBQディナー。

ビール片手に庭でBBQの炭を熾す
その姿はまさにアメリカン・ダディー。

実はクリスマスには友人たちから
名前入りのエプロンをもらうほど、BBQ名人でもあります。
必ず毎回違ったお肉と味付けで、ちゃんと前の晩から漬け込んだり、添えるソースやバターも手作りでこだわりがあるのです。

今回はサーロインステーキと豚リブでした。
ステーキにはニンニク入りのバター。
妹が作ったパスタのサラダと私の大好物、ジェフ特製のマッシュポテト。



このビールは初めて飲みましたが、美味しかった。ボストンのビール・サムエル・アダムス。この日は3種類あり、その中でも私が気に入ったのは「Honey porter」ほんのり甘いながらも、清々しい味。お肉に合う。



妹の所は日本にいながら、アメリカ生活なので、
行く度に、面白いものに出会えます。
これはコーンフレークのライス・クリスピーをマシュマロでかためたお菓子。甘いのだけど、ちょっと塩っけもある。いや、これはかなり甘いです。でもクセになる味。雑誌dancyuの編集Wさんが去年これにハマっていたのを
思い出しました。



何がアメリカンって、妹はこれが40個入っているケースでど~んと買っているところ。すごい。。

他にも今回は
袋入りの小さなマフィン、これも大きなケースで買っている。。大人気なスパイダーマンの絵が動くという技あり容器に入ったヨーグルト。でも中はブルーのチューインガム味!

2007年4月5日木曜日

うれしいな♪美味しい手土産!


日曜日は桜も満開、
暖かい風も気持ち良く、
まさにまさにお花見日和でした。

ですが、我家でお仕事仲間と「スペイン料理を食べる会」!
いっそ、桜の木の下でパエージャ作っちゃいたいくらいでしたが、
それ・・捕まっちゃいますね。。

もう6ヶ月ほどこの会ご無沙汰でした。
秋頃、皆と中華を食べに行った以来で、
なんだか、私の方が来て頂いて、
なんともワクワク嬉しい日曜日!

それに、もう~なんでしょう!皆の手土産が素敵で!
思わず顔もほころんでしまう。。

��さん。。大きな黒花豆をなんだか変わったまだ売られていない
というレアなお砂糖で煮てきてくれました。
��これ2日で一人で食べちゃいました)
それに、わざわざ買ってきて下さった、
駒込「中里」の揚げ最中。ん~~美味しい。

お
カエル達が踊っている・・包装紙。いいなぁ。
2日で10枚食べました。

お

��さん。。ベガ シシリアの蜂蜜。
スペインでは大変高級なもの。。
こんな所でお目にかかれるなんて!!
濃厚です。

お土産3

��さん。。梅酒「星子」
これは有名なバーテンダーさんが何年もかけてこだわり続けて
作ったという、ただものではない梅酒だそう。

お土産

��さんはフランスワイン。パーティーでもらったやつらしい。
いや、でも美味しかった。

素敵な手土産をありがとうございました!

私の料理は
イカ墨のパエージャがメインでした。
写真を撮るのを又忘れてしまいました。。

2007年4月4日水曜日

フィデウア


ブログ慣れしてない私って、アナログ人間なのでしょうか。

とにかく、肝心な時にカメラはない。
あっても先に食べてしまっている。

そしてもう桜咲き乱れる美しき春、真っ最中。
まる1ヶ月怠たりて、もう4月なり。

今月こそは、スペイン料理もご紹介します!
と思ってるそばから、先日久々に作った
��イカ墨のフィデウア」の写真も・・
友人のお歯黒ショットさえも忘れておりました。

フィデウアはスペインのショートパスタです。
サイズは色々あれど。
小さめのマカロニ、もしくはパスタを短く切ったような
ものです。



この形、サイズがスペインに住んでいた当時から
好きです。

��月、パエージャのお教室は「魚介のフィデウア」でした。
その時にフィデウアを沢山買い過ぎてしまい・・
食卓にフィデウアが登場する回数も多きこの頃。

パエージャ鍋で作るお料理は「パエージャ~」、
例えば、鶏肉のパエージャ、魚介のパエージャなどと呼ばれ、
パエージャ鍋を使わないものは「アロス(米)~」
と分かれています。

このフィデウア、お米ではないのに別格。
米料理レストランにも堂々たる地位を持つ、
パエージャ鍋で作る、代表的なパエージャ料理なのです。

でも料理名はパエージャではなく、「フィデウア~」と呼びます。
ちなみにこれバレンシア語です。

イタリアのパスタと違い、
パエージャ鍋で具を炒め、スープ(おだし)を入れて
フィデウアを入れてスープがなくなるまで煮込みます。
と言っても、ごく短時間ですが。
時々無性に食べたくなるお料理です。