この3日間の暑さはとんでもないですね。
夏が好きなんですが、実は初夏が好きなのかしら、なんて思わずにはいられません。
なのにもう秋のレシピのご紹介です。
「婦人之友」9月号にて「初秋の食卓」で7つのレシピを載せて頂いています。
「かぼちゃとひよこ豆のコロッケ」や「みょうが炒飯」など「え?スペイン料理ではないんですか?」と聞かれてしまうんですが、スペイン料理以外のお仕事もさせて頂いてます!
また随分と書かずじまいでした。
書き始めると、調子よく書き続けるのに、少しでも空いてしまうと書けなくなってしまいます。
それもこんなに空いてしまうと何を書いていいのかキーを押す指もおぼつかなくなるのでした。
平気で日々の生活を記していたのに、それさえにも疑問がふつふつとわき、立ち止まってしまうという有様です。
ということで、また新たな気持ちで!ふだんの生活を記すのもそこはかとなく・・恥じらい感じますので(今更ですよね・・)、ちょっとスペインチーズのことを。
先日、仕事でスペインのチーズを食べ比べる機会がありました。
フェルミエや神楽坂のアルパージュでは、ますますスペインチーズが充実していますし、ネットショップなどでいっそう身近なものになったのを久々に実感しました。
お値段はまだまだ高いとも感じます。まずは少量ずつ試してみるのはどうでしょう。
スペインのチーズの特徴は羊乳が多いこと。それと山羊乳などでも作られていることです。日本人の私たちにはミルキーな牛乳で作ったチーズが馴染みやすいかもしれません。ところが私はそのミルキーなかたまりのチーズが苦手でした。ところが、スペインに住むようになり羊のチーズが大好きになり、ミルキーなチーズも克服。ということでチーズ嫌いな方にもいいと思うんです。
スペインには100種類以上ものチーズがありますが、その中のいくつかは原産地呼称保護を受け、伝統的な作り方を守り続けているものがあります。まずはその中から入門編なるものをごく簡単に記します。スペインチーズ初挑戦の方におすすめです。
画像がなく、これがまたブログをアップする気喪失の一番の要因なんです・・それで「El Pais」紙からの「スペインの代表チーズ」切りぬきで、お許しを。
羊乳
マンチェゴ ⑧ Manchego
スペインでとても愛されているチーズです。
ドン・キホーテで名高いスペイン中央部ラ・マンチャ地方が原産地。
強いコクと羊乳の独特な香りとかみしめると広がる甘さが魅力です。セミ・ハードから長熟成ハードタイプまであります。スペインの赤ワインのベストなお供はこのマンチェゴ、生ハム、オリーブ。
牛乳
テティージャ ⑭ Tetilla
スペイン東部ガリシアが原産地。ガリシアからピレネー山脈までの「緑のスペイン」と呼ばれる北の地域は牛乳のチーズが中心です。
テティージャとはおっぱいという意味。形はまさにおっぱい。ネーミングはまんまです。別名「修道女のおっぱい」。これのほうがさらにいやらしい。とはいうものの、味はしっとりとしてミルキー。親しみやすい味です。加熱するとしっとりと溶けるのでお料理などにも使ってもおいしい。
山羊乳
ムルシア・アル・ビノ ⑨ Murcia al vino
羊や牛と違ってどんな環境にも強い山羊は一定の地方で昔から重宝されていました。地中海地方、アンダルシア地方などがそうです。長い名前ですが「ムルシアのワイン風味チーズ」。その名の通り、赤ワインで洗ったウォッシュタイプのチーズです。中は美しい白い色。外はまた美しいワインレッド。セミ・ハード~ハードタイプで味はクセのないすっきりとした味にほんのりとワインが香ります。食べやすいです。
ブルーチーズ
バルデオン ⑮ Valdeón
レオン県の深い谷で作られる上質の牛乳から作り上げるブルーチーズ。しっとりとし、香り豊か。ミルキー加減と青カビの塩味のバランスが良く、コクのある上品なブルーチーズです。
チーズ、特にマンチェゴやブルーチーズをメンブリージョ(マルメロかりん:これについては追って記します)に合わせて食べるのがスペイン風。メンブリージョ、なんとフェルミエで購入可能です。ちょっと高いけれど甘くて少量ずつ食べるので損はない金額だと思います。
バルデオンと合わせてみました。こんな風に小さなピンチョスにすると食べやすく、赤ワインに好相性。クセになります。もちろんお食後にも。スペインでは子供たちも大好きなおやつでもあります(その場合はブルーチーズではなくマンチェゴだったりします)。
次回は中級編です。
暑いですね。。
こんな日は、2年前マドリッドの郊外の家を整理しに行った時に
出会った「ひよこ豆のサラダ」が食べたくなります。
マドリッドから車で1時間半ほどの小さな村Mangironは、夏になると人が増えとても賑やかになります。家の整理はものすごく大変な作業でまる1日働きづめ。お昼ごはんは近くのバルなんかに行っていました。
そんなお昼ごはんの中でも、小さな小さな定食屋さんで食べた「ひよこ豆のサラダ」がとっても美味しかったんです。爽やかで疲れていた身体が生き返ったようでした。
夏の時期だけおばあちゃんが腕をふるって作るそういう店は期待していないだけに「おお~っ」っていう料理に出会うことがあります。うれしいですよね。
それから私はこんな暑い日によく作るようになりました。

作り方はとっても簡単。ただし、豆の煮具合、
オリーブオイルの味、ワインビネガーとのバランスなど
シンプルな料理だからこそ好みの味にととのえたいものです。
トマト、ピーマン、玉ねぎは粗みじんに切ります。
煮たひよこ豆と野菜を混ぜて、EXオリーブオイルをよく混ぜ、
白ワインビネガーと塩を加えさらに混ぜます。
これを冷蔵庫で冷やします。
辛くならない程度に少量のすったニンニクを入れても。
ひよこ豆は自分で煮た方が断然おいしいのですが、
暑い夏は少しでも火を避けたいですよね。そんな時は市販の缶詰などもありだと思います。
ドライパックのものはかなりドライなので、作った後必ず味をなじませた方がいいですね。
イタリアン産のものは塩味がついているので気をつけて下さい。
もともとはヒッピー(死語?)の聖地とも呼ばれていたイビサ島。スペイン東部の地中海に浮かぶこの島は今でも若者たちが集まるパラダイス・アイランドとして人気です。
そのイビサでとれたお塩。水色の陶器の入れ物があんまり可愛かったので、Corte Inglesのグルメ売り場で購入したお塩。なかなかほんのりとした甘味、ミネラルを豊富に含んでいる味がします。
白いスプーンがついているのがうれしい。
イビサ島の塩の歴史は古く2000年以上に及ぶそうです。長い間地元の人達だけで消費していたものも今ではこんなに可愛らしい器に入っておいしいもののおすそわけ。いまだに昔のまま塩の結晶を手で収集しているのだそう。地中海でももっともきれいといわれているイビサの海水、太陽、そして風が優れた品質を生み出すのですね。おいしいはずです。
すっかり夏の陽気ですね。寒さが苦手で今まで動きが鈍かったのですが、最近は活動的になっている今日この頃です。
![51OwoDIpUHL._SS500_[1].jpg](https://lh3.googleusercontent.com/blogger_img_proxy/AEn0k_vsuvni1glbiOWyHYJXT8DZ6srlZkisZYBr8CERC6h5IPceGOYuo8w7XuQxRtalXPT53XXX9v0lX02_2mZ182Mk0JRfB9EgafaRScaIzroZF6OBQaS6=s0-d)
ミセス7月号(文化出版局)のクッキング・カードで初夏らしいレシピを紹介させて頂いてます!和風コールドスープからマジョルカのナスの詰めものまできっとこれからの季節のおかずのヒントになることと思います!ぜひご覧ください。