2008年2月10日日曜日

北斎漫画


江戸東京博物館に「北斎漫画展」を観に行きました。

「漫画」とはコミックではなく、「漫然」ととりとめもなく筆の趣くままに。。という意があるそう。

いやはや、北斎ってすごい。

今にでも絵の人物が動き出しそうなのです。
声だって出して、おしゃべりを始めそうなのです。ひとつひとつが生き生きとして、愛嬌たっぷり。思わずこちらも顔がほころんでしまいます。

人間や動物のちょっとした仕草や動きに、
はっとすることがあります。
それはきれいだったり、可愛かったり、おもしろかったり。。一瞬のことだから、カメラに収めるのだってなかなか難しい。そんな一瞬を見事にとらえて絵にしてしまってる。

想像の絵もまたおもしろい。
河童や天狗も生きてるみたいだし、
ねずみが人間みたいに暮らしてる絵も
実におもしろいんです。
描いてた北斎も楽しかっただろうな。。

すんなりと心地よく受け入れちゃった絵も
よくよく見ると、素晴らしく丁寧に描かれています。そのうえ、遊び心もちらほらと見えるから、なんとまあ微笑ましいこと。

北斎という人は、人生50年の江戸時代において、なんと、90歳で亡くなるまで現役で絵を描き、それがまたとんでもない数の絵を描いたそうなんです。

私はピカソがとても好きなんですが、
ピカソもまた92歳で人生を全うするまで
沢山の作品を残した人です。
そのピカソ、北斎には大層影響されたそうなのです。初めて北斎の絵を観た時はそれはもう感激したそうですし、北斎が「画狂老人」と自称していたのを真似たとか。。う~~ん。。興味深い。

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