バジャドリッドからサラマンカへ移動しました。お天気に恵まれ、ローマ橋から臨む旧市街の美しいこと。
今回は夏前からいくつかの地域の司教さまに連絡を取り、修道女たちとの交流をお願いしました。司教さまからお返事を頂き、許可が下りたのはサラマンカとセゴビア、この2つの地域でした。修道院は神聖な場所と同時に閉ざされた場所。修道女に時間を割いてもらうのも、彼女たちの祈りを中心にした規則正しい生活を邪魔してしまうわけですから、許可はそう簡単にはおりません。
まず、最初に向かったのがサラマンカから50kmほど離れたカンタラピエドラ(Cantrapiedera)というこれがまた小さな小さな村なんです。そこにあるサグラド・コラソン・デ・ヘスース修道院を訪れました。
今回の旅行はレンタカーを借りるか迷ったあげく、公共交通機関でまわることを決めたことを少し後悔。ここはかなり不便なところでした。列車もバスも1日に3本くらいなうえに時間が全然合わず・・・
朝早く着いたこともあり、修道院に入ると修道女たちが廊下の掃除をしていました。
通された部屋には格子ごしにカーテンがひかれ、右側にはトルノがありました。
カーテンが開くと、そこには顔立ちの美しい、でもとても厳格そうな修道女が「お菓子のことを聞きたいんですって?またどうしてわざわざ日本から?」。カーテンの向こうは小さなチャペルになっているようです。私は手前の椅子に座り、シスター・マリアンヘルは格子の向こう側に座り、この日は1時間ほど時間をいただきました。
途中から参加してくれたのはシスター・オルガ。朝食を持って来てくれました。手作りのカップケーキと紅茶(スペインの修道女はコーヒー好きのようです)、ナプキン立てには「平和と善」の言葉が。この朝は寒かったので温かい紅茶がうれしかったです。
シスター・オルガがまた美人。にこっと笑うと可愛らしくて少女のようなのだけど、なんと30歳だと分かり、ほんとびっくりしました。マドリッドからこの修道院に入ったのは13年前というから、またびっくり。「あなたたちは年齢よりとっても若々しいし、お肌も綺麗ね。それにとても健康で長生きだって本で読んだことがあるけど・・」と言ったら、「規則正しい生活を送っているからよ」とシスター・マリアアンヘル。すかさず「私たちタバコも吸わないし」とシスター・オルガ。茶目っ気あるオルガの言葉にマリアアンヘルは思わず苦笑い。
思っていたよりも、お菓子歴は浅く、他のクララ会のレシピを工夫しながら、6人の修道女たちでお菓子を作っているそう。3色のジャムをはさんだ「信号機」というクッキーやアーモンドクッキー、レモン風味のポルボロンなど。ツナをはさんだエンパナーダも注文があると作ってくれるとか。この修道院ではこれから注文を受けたクリスマス用のポルボロンを作り始めるのだそう。
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