2014年11月24日月曜日

トローサの黒インゲン豆


まるで猫カフェ状態の娘の家で数日過ごしたあとに、帰国しました。
写真の整理なども徐々にはじめています。


バスクはちょうどインゲン豆の季節でした。
つくづくスペインってお豆の国だなぁと思います。
その中でもインゲン豆はコロンブスが持ち帰ってから
ずっと愛され続けているお豆のひとつ。
美味しいお豆の名産地が数ある中、バスクもその品質で名高いのです。

色々な色のインゲン豆の中でも、赤インゲン豆、
特にアラバ県の赤インゲン豆、ビスカヤ県ゲルニカの赤インゲン豆、
そしてギプスコア県トローサの黒インゲン豆が代表的。

今回はこの黒いインゲン豆「Alubias de Tolosa」を
食べる機会に何度か恵まれました。


同じ黒い豆でも日本の黒豆とは違い、光沢のあるこの黒いインゲン豆。

なんと言っても美味しかったのはトローサの町で食べた煮込み。
そうなんです。このお豆、煮込むと赤い色に。


トローサで豆料理が一番美味しいと、地元の人に評判の「Fronton」。
厨房を覗かせてもらい、豆作りを拝見しました。

新豆は戻す必要もないのだそうです。
豆をこわさないように鍋自体をゆするのがコツ。
そして、塩とオリーブオイル、水以外は何も使わない。
煮過ぎず、かた過ぎずのその食感と品の良い甘さ。
豆の良さを充分に引き出した、これはもう豆好きのための豆料理!

トローサでは私たちが訪ねたその週末に「黒インゲン豆の煮込み」祭りがあったそうです。
次回はぜひ参加してみたいな。。
 

上の画像はオニャティのレストラン。
ランチメニューの一皿目(ランチメニューは通常1、2皿目と
デザート+ワイン)、トローサ風インゲン豆の煮込みです。
チョリソーが入っています。


これは今回、夕食に招待してくれたルーデスお手製の黒インゲン豆の煮込み。
家庭ではチョリソーやモルシージャを入れて。
そして、手前にあるギンディージャ・青唐がらしの酢漬けと
一緒に食べます。前の画像にはありませんでしたが、
レストランでも、もちろんセットで登場します。
この酸っぱさと豆の甘さが相まってすこぶる好相性なのです。


こちらは「Asador Etxebarri」のインゲン豆のスープです。

小さく刻まれたチョリソーが入っていて、
豆の甘さにほんのりとチョリソーの塩辛さ、そのバランスが絶妙。
これがまた美味しくて、わすれられない味になりました。

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