2013年11月22日金曜日

クロチャ!!

昨日焼かれたパンがお祭りの広場に運ばれていました。
やっぱりすごい数です!
小さな村だけど、このお祭りのために里帰りする人たちも多いのだそう。
1年に1回のこのお祭り、村の人にとってみたら大イベントなのですよ。


パンを半分に切り、中をくり抜き、またもとに戻します。
これなら私にもできそうなので、これだけはお手伝いをしました:)


広場ではおじさんたちがチョリソーとモルシージャを焼きはじめました!
つながってるのを切り離しては、網の上に並べていきます。
このおじさんたちの手際は終始プロっぽさを感じさせてくれたなぁ。。


火の強弱で焼き具合が変わってくるので、重い網を2人で持って移動させたり、
かなりのハードワーク。
そういえば、この網、今年1月に行った「ねぎ祭り」でも使ってた。。


いわしも登場。ソーセージもワクワクするけれど、
なぜか、いわしの整列のほうが個人的にテンション上がります!


これをまたひとつずつひっくり返して両面を焼くのです。


焼かれたいわしはこんなふうに可愛い陶器に入れるんです。
欲しいな。こんな大きな素敵な器。


にんにくも真っ黒に焼けました。おじさんたち、素手で。。


お菓子もヌリアちゃんのお菓子屋さんからです!
かぼちゃ(そうめん)のジャムが入った小さなパイ。これがまた美味しいの。


もちろんワインもつきます。
あ!最後まで「クロチャのお祭り」で自分の中では通してしまったけれど、
これはワインの収穫祭だった。。ガンデサは白ワインが美味しいのです。


以上のものを全部紙皿の上にセットにして配ります。
事前に購入した引換券と交換です。
パンの中にオリーブオイルを入れてもらってから!


さあ!食べますよ〜〜。


とにかく詰める!詰める!
おじいちゃん、手でいわしの身を。。。
カトラリー持参で身をほぐしてる人もいましたが。
ヌリアのママもまるでピクニックみたいに大きなかごにオリーブや果物、色々持参していました。
そうなのです。みんなまさに広場にてピクニック気分なのでした。



完成!これがクロチャです!


これはヌリアのママ、カルメン。控えめな具の入れ方の例です。


私の隣にいたおばあちゃんは自家製トマトを潰したもの持参で分けてくれました。

「おお〜♡ 美味しいね〜!」いくこちゃんのお墨付き!


さて、パンのくり抜いた白い部分が気になるところですね。。
大丈夫。こんなふうに具をのっけちゃうのです。え〜!ソーセージ2本、そのまま!!

実は決まりはなく、人それぞれ、本体もくり抜いた部分も好みに仕上げて、みなさんおいしそうにほおばっていました。


なんとも、インパクト大なお祭り、満喫しました!

2013年11月17日日曜日

ガンデサでクロチャ体験

先週帰国しました。

ツアーのみなさんとビルバオ空港でお別れしたあと、
徐々に東へ移動し、カタルーニャを中心に取材も兼ねながら
いろいろとまわってきました。
ランダムですが、備忘録を少しずつアップします。

今回、どれも一番と言いたいほどのイベント続きでした。
まずはバルセロナから車で2時間ほど離れたタラゴナ県に位置する
小さな村ガンデサでのお祭りの様子を。


バルセロナ在住のいくこちゃんのシェアメイトの田舎で、ぶどうの収穫祭があるとの
こと、それも1日目はワイン品評会、2日目にはクロチャが食べられるというでは
ないですか!



クロチャが食べたーい!!その一心で行ってきました。ガンデサのお祭りに。
画像が全然追いつきませんが、とにかくクロチャ!!
クロチャってなに?とのご質問ですね。。
この食べ物の醍醐味をどうか少しずつ一緒に楽しんでください。

上はお祭り用のサプライズパンですが、下のカンパーニュ風の丸パンが
クロチャの主役です。
お世話になったヌリアちゃんのお宅はパン&お菓子屋さん。
1892年創業、村一番人気のお店、そこで2泊ほどお世話になることに。

午前中には発酵していたパンたちが、夜にはいい香りとともに
カリッと焼かれているではないですか。1番目と2番目の画像のヌリアちゃんの
義理のお兄ちゃん、大きなかまどからパンを引き出す作業、大変な働きっぷりでした。


たくさんのパンが続々とできあがるのは壮観。

次の朝、まだ準備が続くと聞き、いくこちゃんと私は早起きして、
工房へ降りると、今度はトマトを分けているところ。
ヌリアちゃんのお店ではパンとこのトマトが担当なのでした。


300個以上もあるトマトを工房の大きなかまどで焼いていきます。
1時間後にはこれがまたいい香りとともにこんがりと焼けていまして、
クロチャ期待度をどんどんあげていくのでした。


お昼前には村の広場でもいよいよクロチャの準備がはじまります!


にんにく、チョリソー、モルシージャ!



そして、いわしの塩漬けが!


ぶどうの枝で火種も燃えはじめています。


実はクロチャの存在を知ってはいたものの、本物は初体験。
材料とこの火種を見た私たちの興奮度はもう急上昇。
いったいどんなものなのか、「早く食べたーい!」を連発。

後半はまた後ほど!

2013年11月10日日曜日

エスペレット唐辛子祭り

みなさんとの旅行の最終日はバスクのフランス側へ。
まずはサールやサン・ジャン・ドゥ・リュズへ向かいました。


今でも泣き出しそうなお天気でしたが、土曜日のサン・ジャン・ドゥ・リュズは
たくさんの人で賑わっていました。
ガトーバスクをいただき、私はお菓子屋さんメゾン・アダムの元祖マカロンをお土産に購入。
この缶、度々色や形を変えるそうで、そう言えば前回はグリーンでした。
バスクの象徴「ラウブル」が可愛らしい。


その後に向かったのはエスペレット村。年に1度のエスペレット唐辛子収穫祭が
ちょうど行われ、小さな村はたくさんの出店が近郊の名産物をご披露したり、
手工芸品などが売られていたり、大いにに賑わっていました。

                 



出店で軽い食事をとった方、レストランでしっかり食べた方と
みなさんエスペレットのお昼をそれぞれ楽しまれました。


レストランの中にまでエスペレット唐辛子がいっぱい。


レストランではお祭りメニューをいただきました。
野菜スープに卵料理、このひき肉の炒め物
など。これ6人分ですが、けっこうな量でびっくり。


チーズもどか〜んと登場。大きめに切っていたら、「もっと薄く切らなきゃね」と
隣のフランス人ご夫婦が苦笑い・・。確かにそのほうが断然おいしい。
周辺名産のさくらんぼのジャムとも好相性です。


エスペレット唐辛子のマカロン。日本の唐辛子よりも大きく、
だいだい10cmくらいの長さでどちらかというとピーマンのような大きさ。
辛さもまろやかです。良かったらこちらも

2013年11月8日金曜日

創作料理は楽しい。

今回のみなさんとの旅行ではサン・セバスチャンにて”ムガリッツ”と
”アルサック”の食事を楽しみました。
ムガリッツはミッシュラン2つ星、そして世界ベストレストラン50の常連さんで、
今年はランクダウンして4位でしたが、選ばれた49人のシェフたちが選んだベストレストランに
選ばれたお店。



美しい厨房。


厨房でそれぞれに渡されたマカロン。一見チョコレート風ですし、味もチョコレートっぽいけれど、
実は豚の血なんですって!
「けっして固定概念で味わってはいけません」との説明から、
テーブルに案内され食事がはじまります。

そのお言葉どおり、固定概念から脱しないと全く受け入れられない、
説明がなければなんだか分けわからない料理が出てきます。
これぞ創作料理の醍醐味。次から次と色々と工夫をこらして、
目と舌を楽しませてくれました。

これはデザートのひとつで、果物やハーブを混ぜ込んだ紙のようなスライス。
ほんのり果物の酸味と甘味が口の中で広がる、印象的な一品でした。



似たものが和菓子にあったような。。

最後の夜、みなさんと楽しんだのは、
ミシュラン3つ星を20年以上も獲得し続けているアルサックのほうもびっくりの連続。
そして思わず笑ってしまったり、こちらも考え抜かれた創作料理が次々と
テーブルの上に登場します。



これにはびっくり。ど〜んと登場したのは、
実は海藻で作ったというおせんべいみたいなもの。



中にはアンコウ料理が。
緑の物体は完食とはいきませんでしたが、
ほんのり磯の香りとアンコウ料理が日本人の私たちをうならせる味!


てんとう虫のサンバ的なデザート。

トニック缶をそのまま器にしたり、タブレット型端末を器にして演出してみたり、
今回はなんだかやんちゃな設定でした。大好きなアルサックに落ち着いた雰囲気を
求めてしまう私はコンサバなのかしら。
でも、やっぱり美味しいのはさすがです。

2013年11月2日土曜日

バルできのこを楽しむ


一緒に旅行したSさんから証拠写真が送られてきました。


はい。。私もぶどうをつまみ食い致しました。。甘かった!


スペインも旬のきのこが美味しい季節です。サン・セバスチャンのバルで色々なきのこをチャコリと一緒に満喫しました。
ポルチーニにトランペット茸、どれも卵黄と混ぜて食べるのがスペイン風。このスタイルがまた美味しいんです。



木の置物と思いきや・・岩のように盛られているポルチーニが巨大過ぎ。


 他のバルでも卵黄を混ぜ混ぜ♪して頂きました。ここのポルチーニ、絶品でした。


ログローニョのバルでは、たくさんのマッシュルームをいっせいに・・


この後、タコ焼きのようにひっくり返す技に思わず釘付けに。。


シンプルだけどニンニクがきき、なんともいえない食感。これはアツアツをいただくに限ります。




2013年10月31日木曜日

リオハのワイナリー

第2回目の私のツアー。みなさんとリオハ、そしてバスクを巡って来ました。
食いしん坊さんたちと毎日、美味しいテーブルを囲み、食の話も尽きず、楽しい旅行となりました。

前半はリオハでのワイナリーめぐり。
美しく紅葉しはじめたぶとう畑が続くリオハ。
老舗はもちろん、建物自体もオーソドックスなものからモダンなものまで
点々と現れる数々のワイナリー。ワイン街道を走るだけでもワイン好きには
たまらないはずです。

そんな中、今回は3軒のワイナリーを訪れました。
どこも独自の伝統を守りながらも新しいワイン造りにも熱心で、
個性豊かで誇り高いワイナリーばかりでしたが、私が一番心地良かったのは、
レメリュリ(Remerulli)。

Labasutidaの村の中にあるワイナリー、ぶどう畑が続く中に細く練ったような車道にてバスの
ドライバーさんが道に迷っている所、偶然にもテルモ・ロドリゲスさんに遭遇。
カジュアルながらこだわりあるワインを追求なさってるレメリュリの3代目。
トレードマークのちょっと長めの髪と愛嬌ある笑顔。私たちのバスにさっと乗り込んで来て、
挨拶してくださった。この人の造るワインの斬新なラベルもさることながら、
ご本人のお人柄なりも印象的でまたいっそう忘れられない存在となりそうな予感。



たどり着いたレメリュリの見学できるワイナリーは小さいながらも清潔で美しく、
一族の品の良いこだわりが感じられます。なんとも居てほっとする感じ。
ま、ワイナリーでほっとしてどうするんでしょ。。




そして楽しみにしていた昼食がまた素敵でした。
妥協せず、良い素材をチョイスしていると料理のひとつひとつが主張しています。
甘くてコク深い味のトマトのサラダからはじまり、炭火焼のモルシージャ、赤ピーマン。
スターターからどれもレメリュリのワインを引き立てています。


     リオハの郷土料理「じゃがいもとチョリソーの煮込み」。


2代目奥さまが集めていらしたという陶器。
この大きな陶器は「マタンサ」の時に使うためのグラナダ焼きだそう。

仔羊の炭火焼はぶどうの枝を使うリオハのぶどう畑やお祭りの時の伝統料理。



香ばしい羊のぶどう枝の炭火焼


デザートは洋梨の赤ワインコンポート。一人ひとつって豪快!



食後はテンプラニージョのかわいらしいぶどうが枝いっぱいに実っている、
ぶどう畑を少しだけ散歩しました。
広がる青い空と新鮮な空気に心も洗われるようなひとときでした。



あ!ぶどうをつまみ食いしてるのはだれかな。。。


ワイナリーは一度訪ねたら、それで満足でもう一度行く気にはなかなかなれないものですが、
ここは違う時期にぜひまた訪れたい。そんな気にさせるワイナリーでした。









2013年10月14日月曜日

ラテンビート映画祭

おはようございます!
またすっかりブログ離れしてしまいましたが、
ラテンビート映画祭」、東京は今日が最終日です!
なんで、今ごろ〜〜!!

今日はスペイン映画「ふたりのアトリエ」が上映されます。
忙しさに、今回も行きそびれ、楽しみにしていたアルモドバルの新作を観そこねました。。涙。。
1月まで待つことになりそうです。。
私は今夜も行けるか危ういですが、
みなさん、ぜひ!(当日チケット確認のうえ!)

最近観た「メキシカン・スーツケース」「ポルトガルここに誕生す」のこともぜひ近くアップさせてくださーい!
(「ポルトガルここに誕生す」も11月1日まで!もうすでにレイトショーだけかも!)

取り急ぎ!