2010年11月8日月曜日

サフラン球根の芽



先日頂いたサフランの球根から芽が出てきました。
ということでそろそろ土の中に植えないとね。

以前、とってもきれいに咲いたサフランです。
http://j.mp/ava7kA

2010年11月7日日曜日

あんこう


月めくりのカレンダーもあと1枚。すっかりまたブログご無沙汰してしまいました。ブログを見てくださって単発クラスに来て下さった方々にお礼を述べることもなしにとんだ薄情者で、相すまなく存じます。
遅くなりましたが、3回の単発クラスに参加して下さった方々、本当ありがとうございました。魚貝のパエリャ、栗のパエリャ、楽しんでくださっていますか?



 

ちょっと調べたい事があって久しぶりにICCAT元事務局長、農学博士の三宅眞氏の「魚歳時記」という資料を読み直してみました。

三宅さんが国際公務員としてスペインに在住なさっていた時期に、当地の日本人新聞に連載なさってた魚にまつわるはなしをまとめたのがこの冊子、スペインに住んでいた私には魚バイブルでした。スペインの魚貝をどう扱い食べるかを中心に、魚貝の知識など大いに役立たせてもらいました。そのボロボロになった冊子を今手に取ると、もうなんとも愛おしい。



今日は「アンコウ」のページを読み返すことに。

スペイン人のアンコウ好きをよく口にする私です。だってスペインのアンコウの身の部分をおいしく食べるあの幸せを知ってもらいたいんですもの。。。ふつうに近所のお魚屋さんやスーパーで買うのって身が少ない!白いぷりっとした身をアーモンドソースやトマトソースなんかで煮込むとこの季節たまらないです。残りのスープでおじやにするのがまたいい。パエリャとの好相性はもちろんです。またグリルにしてオリーブオイルとワインビネガーでさっぱりと食べることも。そうなんです。スペインではアンコウはとても身近な魚なんですよ。



ところで三宅さんのおはなしにこんなものが、

「(アンコウの)胃の内容物を調べていたら海鳥が入っていたという報告が時たま見られる」生物調査で、胃内容物調査というのがあって海全体の生態系、さらにその生物が食物環のどこに位置するかを知るのにそれって大切な調査なんだそうです。しかし、アンコウ・・あの大きな口は半端ないですよね。「胃の中にありとあらゆる底棲の生物が発見される」って、苦笑。

スペインでは「Rapeラペ」と呼ばれ、和名は「キアンコウ」。日本のアンコウとほとんど同じ種類だそう。バスクからガリシア地方、北の地域で獲れるのですが、胆はきれいにとった姿で売られています。(たまに売られていることもありますが)

さて・・・・胆はどこへ・・・

http://j.mp/dgTbyE
日本ラベル、スペインラベル、どちらが好きですか?



2010年9月6日月曜日

オリーブオイルトルタ



スペインで買ってきた”オリーブオイルトルタ”を大切にとっておき、もう我慢できず・・と同時に賞味期限が切れることに気づいたのが2ヶ月ほど前。その時に意を決して封を開け、たちまちのうちに完食したのでした。

ところが、
え?日本でも手に入るの??それも私が買ってきたものと同じイネス・ロサレスのトルタをみつけました。これで娘に送ってもらおうかなどと思うこともなく、いつでも食べられます!

というのも、これ本当においしい。
朝、紅茶と一緒に食べるのも好きですが、おやつにうれしい。
そのうえ、このWiNE MARKET PARTYでは「オリジナル」「セビリアオレンジ」「セサミ&シーソルト」「ローズマリー&タイ」と4種類も!!
こちらが
オンラインショッピング。

そういえば、以前御紹介したイビサのお塩も、日本で手に入るのですね。
新宿伊勢丹の地下にて2000円?くらいで売っておりました!

2010年8月18日水曜日

婦人之友

この3日間の暑さはとんでもないですね。
夏が好きなんですが、実は初夏が好きなのかしら、なんて思わずにはいられません。

なのにもう秋のレシピのご紹介です。
「婦人之友」9月号にて「初秋の食卓」で7つのレシピを載せて頂いています。
「かぼちゃとひよこ豆のコロッケ」や「みょうが炒飯」など「え?スペイン料理ではないんですか?」と聞かれてしまうんですが、スペイン料理以外のお仕事もさせて頂いてます!





2010年8月15日日曜日

スペインチーズのすすめ

 また随分と書かずじまいでした。
書き始めると、調子よく書き続けるのに、少しでも空いてしまうと書けなくなってしまいます。
それもこんなに空いてしまうと何を書いていいのかキーを押す指もおぼつかなくなるのでした。
平気で日々の生活を記していたのに、それさえにも疑問がふつふつとわき、立ち止まってしまうという有様です。


ということで、また新たな気持ちで!ふだんの生活を記すのもそこはかとなく・・恥じらい感じますので(今更ですよね・・)、ちょっとスペインチーズのことを。

先日、仕事でスペインのチーズを食べ比べる機会がありました。
フェルミエや神楽坂のアルパージュでは、ますますスペインチーズが充実していますし、ネットショップなどでいっそう身近なものになったのを久々に実感しました。
お値段はまだまだ高いとも感じます。まずは少量ずつ試してみるのはどうでしょう。


スペインのチーズの特徴は羊乳が多いこと。それと山羊乳などでも作られていることです。日本人の私たちにはミルキーな牛乳で作ったチーズが馴染みやすいかもしれません。ところが私はそのミルキーなかたまりのチーズが苦手でした。ところが、スペインに住むようになり羊のチーズが大好きになり、ミルキーなチーズも克服。ということでチーズ嫌いな方にもいいと思うんです。
スペインには100種類以上ものチーズがありますが、その中のいくつかは原産地呼称保護を受け、伝統的な作り方を守り続けているものがあります。まずはその中から入門編なるものをごく簡単に記します。スペインチーズ初挑戦の方におすすめです。
画像がなく、これがまたブログをアップする気喪失の一番の要因なんです・・それで「El Pais」紙からの「スペインの代表チーズ」切りぬきで、お許しを。


羊乳
マンチェゴ ⑧ Manchego
スペインでとても愛されているチーズです。
ドン・キホーテで名高いスペイン中央部ラ・マンチャ地方が原産地。
強いコクと羊乳の独特な香りとかみしめると広がる甘さが魅力です。セミ・ハードから長熟成ハードタイプまであります。スペインの赤ワインのベストなお供はこのマンチェゴ、生ハム、オリーブ。


牛乳
テティージャ ⑭ Tetilla
スペイン東部ガリシアが原産地。ガリシアからピレネー山脈までの「緑のスペイン」と呼ばれる北の地域は牛乳のチーズが中心です。
テティージャとはおっぱいという意味。形はまさにおっぱい。ネーミングはまんまです。別名「修道女のおっぱい」。これのほうがさらにいやらしい。とはいうものの、味はしっとりとしてミルキー。親しみやすい味です。加熱するとしっとりと溶けるのでお料理などにも使ってもおいしい。


山羊乳
ムルシア・アル・ビノ ⑨ Murcia al vino
羊や牛と違ってどんな環境にも強い山羊は一定の地方で昔から重宝されていました。地中海地方、アンダルシア地方などがそうです。長い名前ですが「ムルシアのワイン風味チーズ」。その名の通り、赤ワインで洗ったウォッシュタイプのチーズです。中は美しい白い色。外はまた美しいワインレッド。セミ・ハード~ハードタイプで味はクセのないすっきりとした味にほんのりとワインが香ります。食べやすいです。


ブルーチーズ
バルデオン ⑮ Valdeón
レオン県の深い谷で作られる上質の牛乳から作り上げるブルーチーズ。しっとりとし、香り豊か。ミルキー加減と青カビの塩味のバランスが良く、コクのある上品なブルーチーズです。

チーズ、特にマンチェゴやブルーチーズをメンブリージョ(マルメロかりん:これについては追って記します)に合わせて食べるのがスペイン風。メンブリージョ、なんとフェルミエで購入可能です。ちょっと高いけれど甘くて少量ずつ食べるので損はない金額だと思います。

バルデオンと合わせてみました。こんな風に小さなピンチョスにすると食べやすく、赤ワインに好相性。クセになります。もちろんお食後にも。スペインでは子供たちも大好きなおやつでもあります(その場合はブルーチーズではなくマンチェゴだったりします)。



次回は中級編です。

2010年7月9日金曜日

Twitpic

 暑い毎日ですね。
今年の夏は例年になく暑いそうですね。

1ヶ月ほど前からTwitterに画像がポストできるTwitpicをはじめました。
良かったらのぞいてみてください。
日々のことを画像と共につぶやいたりしています。

こちらです→
http://twitpic.com/photos/kuu_maru





2010年7月4日日曜日

夏のひよこ豆のサラダ

暑いですね。。

こんな日は、2年前マドリッドの郊外の家を整理しに行った時に
出会った「ひよこ豆のサラダ」が食べたくなります。

マドリッドから車で1時間半ほどの小さな村Mangironは、夏になると人が増えとても賑やかになります。家の整理はものすごく大変な作業でまる1日働きづめ。お昼ごはんは近くのバルなんかに行っていました。

そんなお昼ごはんの中でも、小さな小さな定食屋さんで食べた「ひよこ豆のサラダ」がとっても美味しかったんです。爽やかで疲れていた身体が生き返ったようでした。

夏の時期だけおばあちゃんが腕をふるって作るそういう店は期待していないだけに「おお~っ」っていう料理に出会うことがあります。うれしいですよね。

それから私はこんな暑い日によく作るようになりました。



作り方はとっても簡単。ただし、豆の煮具合、
オリーブオイルの味、ワインビネガーとのバランスなど
シンプルな料理だからこそ好みの味にととのえたいものです。

トマト、ピーマン、玉ねぎは粗みじんに切ります。
煮たひよこ豆と野菜を混ぜて、EXオリーブオイルをよく混ぜ、
白ワインビネガーと塩を加えさらに混ぜます。
これを冷蔵庫で冷やします。

辛くならない程度に少量のすったニンニクを入れても。

ひよこ豆は自分で煮た方が断然おいしいのですが、
暑い夏は少しでも火を避けたいですよね。そんな時は市販の缶詰などもありだと思います。
ドライパックのものはかなりドライなので、作った後必ず味をなじませた方がいいですね。
イタリアン産のものは塩味がついているので気をつけて下さい。